2004年3月に香港島の西部の｢サイバーポート｣地区に開業を予定するル・メリディアン・サイバーポートの総支配人、ディーン・シュレイバー氏が来日し、同ホテルの概要を語った。同ホテルは香港特別行政政府がIT産業育成のため開発する｢サイバーポート｣フェーズ?地区内に位置することから、IT技術を駆使したサービスを展開する。例えば、シームレス・チェックインの導入。これは、チェック・インおよびチェック・アウトを携帯情報端末(PDA)やホームページからお客自身が手続きを行うことで、フロントに立ち寄らずに客室へ行くことが可能になるもの。客室内では、マイクロソフトが手がけるエンターテイメントシステムを導入して多言語に対応するほか、客室内で音楽をダウンロードして視聴するなど、IT技術を駆使した快適性を追及する。
　サーバーポート地域はIT企業が多く進出する地域であり、コーポレート需要が多く見込めることに加え、各企業がITをテーマとした多様な施設を整えている。また、ディズニーランド香港が近くに進出予定であることを受け、シュレイバー氏は｢ビジネスと同時にレジャーの需要も重視する。ホテル自体がデスティネーションとなることも可能で、レジャー客、コーポレート合わせて8％から15％程度の日本人をお迎えしたい｣と語り、新しいものを好む日本人に訴求する考えだ。