タビニ、2月27日から格安航空券のオンライン販売を開始

  • 2003年2月12日
 タビニは2月27日から格安航空券のオンライン販売を開始、3月末には価格順に空席のある便だけを表示する「トリップサーチ」を導入する。格安航空券のオンライン販売はタビニ設立当初からの事業構想に掲げていたもの。昨年10月から「tabiniおトク航空券」としてオフラインで一部の格安航空券を販売していたが、全てオンライン化した。これにより「Sabre」が稼動する正規運賃計算システムに加え、タビニ独自のデータベースである格安運賃計算システムにより、顧客の要望する航空券の手配を行う。独自データはタビニが各航空会社と交渉の上、設定する航空券となり、経由地の指定、旅程日数の制限、滞在の最低日数などの諸条件と販売価格が表記される。
 また、トリップサーチ機能はこれまでスケジュール重視の検索と違い価格を重視した検索で、旅程の入力から購入に至るまでの過程が簡略化している。例えば成田/ニューヨーク間の航空券を購入したい場合、地名に加え日時を指定することで価格順に往復のフライト情報が表示される。ただし、この検索では格安航空券より廉価に設定される正規割引運賃が表示されることもある。今回のシステム開発にあたりトラベロシティ、ズージーと共同で約20万米ドル(約2400万円)を投資したという。
 なお、タビニによれば2002年度の業績は設立当初の見込みを下回り2億円になる模様。理由としては今回発表した格安航空券の販売の遅れ、FIT層の伸びが当初の想定から若干鈍っていることを挙げている。なお、2003年度の目標は会員数27万人、売上げを60億円と見込む。今後、航空券の検索において2都市周遊型運賃(オープンジョー)や世界一周運賃など多様な旅程に対応し、旅行会社の店頭の販売員が手配可能である作業をホームページ上で行うシステムの開発を予定しており、利用客の利便性を向上させる。単年度黒字化の目途は2005年度を目指す。