ドイツ、ベルリン・ドレスデン観光セミナーで質を重視するツアーを提案

  • 2005年1月21日
 ドイツ観光局はベルリン・ドレスデンの観光セミナーを開催、量より質を重視するSIT向けのツアーを企画する際のポイントを紹介した。2002年1月から10月にベルリンのホテルに滞在した日本人旅行者は4万1095人で2001年の同時期と比べ11.6%減少している。ただし、時間を有意義に使うことができる素材が多いことから現在の半日観光型ではなく滞在型のプランを提案した。たとえば2月から「ロングナイト・ミュージアム」と題し、通常午前8時ごろに閉館する博物館が午前2時から4時頃まで開館、移動の専用バスが用意されていることから100軒以上の博物館をめぐることができる。またベルリンでは閉店時間規制がなく、モダンアートや女性向のカジノやショーが充実しているという。
 また、ドレスデン市観光局からイボンネ・クビツァ氏が来日、昨夏の洪水被害からは既に回復していることを強調、「世界各国のなかで日本人訪問者は第3位であり、重要な市場である」ことから豊富な旅行素材を提供した。中でもドイツ全体でテーマとして「音楽」が掲げられていることについて触れ、「歴史的に多くの音楽家がいた街であり、オペラも堪能できる」ことをアピール、オペラハウスのゼンパーオーパーは1月から地下の機械を整備するため5月に再開、その際にはまた旅行客を満喫する素材になるという。さらにマイセン国立磁器工房のマイスターやアーティストを講師に磁器絵付けなどができ、体験型のツアーの提案がされた。なお、SIT向けの素材、旅行コースなどの詳しい問合せはドイツ観光局の西山氏(akira.nishiyama@d-z-t.com)へ。