メリタス、日本市場の活性化を狙い、ワークショップを開催

  • 2002年8月20日
 メリタスホテルズ・アンド・リゾーツはテロ後の旅行需要低迷の打破、および日本市場の活性化を狙い、ワークショップを開催した。現在、同グループにおいて日本人客が順調に推移しているのは中国方面で、特に「シャンハイ・JC・マンダリン」が好調だ。同ホテルの日本人宿泊者は全体の約24%ほどで、特にコーポレート客、FITが多いという。日本人客の上昇傾向はこの4年ほど続いており、今後も上海のデスティネーションとしての魅力である文化や食を打ち出してレジャー客に訴求するとともに、企業の需要を着実に獲得したいという。また、「キャピタル・ホテル・ペキン」は天安門広場が見える客室があることから、この客室を確約するパッケージ商品がJALパックなどから11月ごろに出るという。今後はグループ全体のホテルがアジアにのみプロパティを構え、東・東南アジア出身のスタッフを多く抱えることから「アジアン・ホスピタリティ」を基底に他のホテルと差別化を図り、営業活動を展開していく考えだ。
 なお、同グループは昨年7月からホテル・ニューオータニ・グループなどアジアのホテル5社で営業活動などをはじめとする提携「アジア・ホテル・アライアンス」に加盟しており、ニューオータニの顧客が海外に宿泊する際にメリタスを利用するケースが毎月2〜3件あるなど、アライアンスを組んだ成果が着実に出始めている。欧米のホテル・チェーンに対抗するため、今後はさらに認知度の向上を図る。