海と多文化のダーバン、絶景のケープタウンへ 現地で見た南アフリカ観光の多彩な魅力(前編)
ケープタウンへ、街を見渡すテーブルマウンテン
ダーバンから一行は国内線でケープタウンへ移動した。飛行時間は約2時間。同じ南アフリカ国内とはいえ、インド洋側のダーバンから南西部のケープタウンへ移ると、都市を取り巻く景観や雰囲気は大きく変化する。
ケープタウン国際空港から市内へ向かうと、やがて街の背後に巨大な岩山が姿を現す。ケープタウンの象徴、テーブルマウンテンだ。山と海、都市が極めて近い距離にあり、場所によってはライオンズヘッドやシグナルヒル、デビルズピークなど特徴的な山々も視界に入る。自然景観と都市機能がコンパクトにまとまっていることが、ケープタウンの第一印象だった。
最初のハイライトとなったのがテーブルマウンテン。山頂へ向かうケーブルカー乗り場周辺には多くの観光客が集まり、ロータリーでは赤い2階建てオープントップバス「City Sightseeing Cape Town」の姿も見かけた。今回の視察はバスが手配されていたため利用していないが、こうした交通手段が整っていることから、FITでも市内観光を楽しみやすい環境がうかがえた。
City Sightseeing Cape Townは市内の主要観光スポットを結ぶホップオン・ホップオフ方式の観光バスで、テーブルマウンテンやV&Aウォーターフロントなどを巡る際の選択肢となる。
テーブルマウンテンは海抜約1087メートル。その名の通り頂上部が平らな独特の形状で、ケープタウンを象徴する景観をつくり出している。山頂まではケーブルカーでアクセスでき、特徴的なのが移動中に床がゆっくりと回転する仕組みだ。乗客自身が場所を移動しなくても、上昇するにつれて市街地や山肌、海など異なる方向の景色を楽しむことができる。
山頂に到着すると、眼下にはケープタウン市街地と海が広がり、ライオンズヘッドやシグナルヒルなど周囲の山々も見渡せる。街中から見上げるテーブルマウンテンも圧倒的な存在感だが、山頂から眺めることで、海と山に囲まれたケープタウンの地形をより実感できる。
温暖なインド洋と多文化を背景に、海洋リゾートやサファリなど多様な観光素材を持つダーバン。一方、ケープタウンでは山と海がつくり出す景観が街の大きな魅力となっている。同じ南アフリカでも、ダーバンとは異なる表情を見せるケープタウンには、さらに多彩な観光素材がそろっている。
後編では、ワインランドや喜望峰、ボルダーズビーチのアフリカペンギン、世界遺産ロベン島など、視察で訪れた各地を通じて、ケープタウンの自然や歴史、食文化など多彩な魅力を紹介する。





