夏の海外旅行意向は8.7%、費用高で国内・近場へシフト
日程調整ツール「調整さん」を運営するミクステンドの調査で、2026年夏休みやお盆期間に海外旅行を予定・検討している人は全体の8.7%にとどまることが分かった。海外旅行を検討しながら国内旅行や近場の外出に変更、または外出自体を取りやめた理由では、「円安で割高に感じる」「旅行先の物価が高い」が同率で最多となり、費用面が海外旅行需要の抑制要因となっている。一方、外出予定者では混雑回避や事前予約への意識が高く、飲食店の待ち時間を短縮する「ファストパス」に7割強が利用意向を示した。
今回の調査は、ミクステンドが「調整さん」ユーザーを対象に実施したもの。それによると、今年の夏に「海外旅行に行くことを決めている」は4.9%、「海外旅行を検討している」は3.8%で、海外旅行の予定・検討層は合計8.7%だった。調査は2026年6月1日から15日までインターネットで実施し、有効回答数は1253件。
最も多かった回答は「海外旅行は検討せず、はじめから国内旅行・帰省・近場の外出を予定・検討」の45.9%で、「海外・国内旅行・帰省・近場の外出のいずれも検討していない」も41.2%に上った。夏休み商戦において海外旅行は一部の需要にとどまり、国内や近距離の移動、または外出控えが大きな受け皿となっている状況がうかがえる。
海外旅行を一度は検討したものの、国内旅行や帰省、近場の外出に変更した人、または旅行・外出自体をやめた人に理由を聞いたところ、「円安で割高に感じる」「旅行先の宿泊費・飲食費・交通費などの物価が高い」がいずれも35.2%で最多だった。次いで「燃油サーチャージ値上げなどの影響で国際線の渡航費が高い」が31.5%となり、為替、現地物価、航空関連費用が海外旅行の意思決定に影響している。
一方、夏に旅行や外出を予定している人では、外出先でのストレス軽減への関心が高い。ストレスを減らすためにしたいことは「混雑する時間帯を避ける」が42.2%で最も多く、「観光施設・アクティビティ・移動手段を事前に予約する」が33.4%で続いた。「特にない」は9.8%にとどまり、9割超が何らかの対策を意識している。
飲食店の待ち時間の許容範囲については、「10分未満」が10.4%、「10分以上20分未満」が24.8%、「20分以上30分未満」が31.3%で、30分未満が66.5%を占めた。さらに、追加料金を支払うことで優先的に飲食できる「ファストパス」については、「利用しない」が26.8%にとどまり、7割強が利用意向を示した。支払ってもよい金額は「500円以上1000円未満」が25.8%で最多となり、1000円未満に抑えたい層は全体の53.1%だった。