香港政府観光局、シェフ厳選のグルメガイド「テイスト香港」発表 旅行会社向けツアー造成支援も

セミナーの様子

 香港政府観光局は、香港の食文化をテーマとしたグルメガイド「テイスト香港」を発表し、日本の旅行会社向けセミナーで最新の市場動向とともに紹介した。シェフが厳選したレストラン情報を活用し、旅行商品の造成や販売促進を後押しする考えだ。

 観光局によると、日本人の香港への渡航者数は2025年に約74万人となり、前年比で約32%増と回復傾向を示した。一方で2018年の134万人と比べると回復率は約55%にとどまり、今後さらなる需要喚起が必要な状況となっている。特に香港では春休みシーズンの3月に訪問者数が多い傾向があり、短期間で訪問できる近距離デスティネーションとして学生旅行や短期休暇需要の取り込みが期待されるとした。

 今回発表された「テイスト香港」は、中華厨芸学院(CCI)の協力のもと、50名以上のマスターシェフが香港各地で実際に通うレストランを250軒厳選したグルメガイド。ミシュラン星付きレストランから地元食堂、カフェ、各国料理まで幅広いジャンルを掲載し、香港の多様な食文化を紹介する内容となっている。日本語版では、日本人旅行者が訪れることの多いエリアを中心に約120軒を掲載する。

 香港は広東料理を中心に中国各地の地方料理や西洋料理、アジア各国料理が集まる都市として知られ、グルメは旅行満足度を左右する重要な要素とされる。観光局では、旅行会社が顧客にレストランを提案する際の参考資料として同ガイドの活用を期待している。

 また、同ガイド掲載店を活用した新規ツアー造成を対象に、広告宣伝費やパンフレット制作費の一部を支援する施策も開始する。ツアー造成・販売の対象日を4月~2027年1月、旅行商品に「テイスト香港」のロゴを使用することを条件に、販売促進をサポートする仕組みだ。

 このほか香港の最新情報として、香港国際空港第2ターミナルが5月27日に運用開始予定であることや、映画セット展示などの新観光コンテンツも紹介された。観光局は今後もグルメを中心としたコンテンツを活用し、日本市場に向けて香港の魅力を訴求していく考えだ。