カナダでバッジキャンペーン開始、テロ後の旅行需要回復を狙う

  • 2005年4月4日
 カナダにある日本の大手旅行会社5社で組織するJACATA(Japan-Canada Tourism Association)とオペレーター30社でなるJTOA(Japanese Tour Operators Association)は共同で、カナダ観光の需要回復を目的としたバッジキャンペーンを4月1日から12月31日まで実施する。キャンペーンは、空港や主要観光地でガイドが「Welcome To Canada」の共通のバッチをつけ、自社他社問わず、日本からの旅行者に親切に対応し、カナダの安全性とホスピタリティの高さをアピールしていくもの。リピーター育成や旅行者の帰国後の口コミ効果で新規旅行者の獲得につなげることが狙い。
 カナダはテロの影響を受け、いまだ旅行需要が回復していない。主要旅行会社の中には、取扱い額で前年比5割をきっているところもある。JACATAの大江秀夫氏(JTBインターナショナルバンクーバー支店長)は、「団体旅行は少しずつ回復しているものの、パッケージツアーの伸びがいまひとつ弱い。時間はかかるが消費者に対するイメージアップで需要回復につながる」と今回のキャンペーンに期待を寄せている。
 なお、カナダ観光局ではキャンペーンに合わせ、5月にエア・カナダとフェアモント・ホテル&リゾーツの協力で旅行会社対象の研修旅行を実施する。詳細はカナダ観光局(TEL:03-5412-6200)まで。