主要旅行業者10月、全分野で前年超え 海外・訪日が大幅伸長
観光庁が公表した2025年10月の主要旅行業者取扱状況速報によると、総取扱額は4021億円で前年同月比106.5%となり、海外・訪日・国内のすべてが前年を上回った。海外旅行は1344億円で109.3%、訪日旅行は291億円で114.3%、国内旅行も2387億円で104.1%となり、旅行需要の広がりが市場全体を押し上げた。
募集型企画旅行(パッケージツアー)は取扱額が1143億円で前年同月比104.5%となった。海外は119.8%と好調で、取扱人数も約7.9万人と前年を20%上回った。訪日旅行は121.1%と大幅増となったが、人数は前年並みの水準にとどまった。国内はほぼ横ばいの99.9%で、人数は減少したものの単価上昇により取扱額は維持された。
取扱額の上位は、JTBが1388億円(前年比106.5%)で首位を維持し、阪急交通社が393億円(112.0%)、日本旅行が390億円(98.9%)、KNT-CTホールディングスが388億円(112.8%)、エイチ・アイ・エスが331億円(107.1%)と続いた。
伸び率では、トヨタツーリストインターナショナルが135.5%、九州旅客鉄道が129.2%、日本橋夢屋が127.1%、、西武トラベルが118.8%、東武トップツアーズが118.2%だった。
主要旅行業者の月別・分類別の旅行取扱額、前年比の推移は下記の通り。
