日本旅行、ウズベキスタン2大学と人材パートナーシップ締結
日本旅行は10月24日、ウズベキスタンの2大学と人材領域でのパートナーシップ協定を締結した。日本企業での就業機会拡大と採用支援を進め、人手不足解消につなげる狙いだ。
新たに連携したのは、IT人材育成に特化するジャパンデジタルユニバーシティと、多様な学科を持つプロフィ大学の2校。日本旅行はこれまでに外国語や観光・文化遺産、交通工学の分野でウズベキスタンの3校と協定を結んでいる。ジャパンデジタルユニバーシティは日本語を話すIT人材の育成を掲げ、ダブル学位や在学中のコワーキング・インターンを通じて日本企業業務に精通させるプログラムを備える。プロフィ大学はタシュケントとナボイにキャンパスを置く私立大学で、日本語教育を学内に持ち、日本の大学との協定を積極的に進めている。
協定では、人材雇用の認識向上、採用支援、セミナーやワークショップの共同開催、日本語教育の促進、相互紹介で合意しており、実務面の連携を前提に企業側の採用プロセスを後押しする。また、同国の内閣付属移民庁との相互協力を通じ、インターン、特定技能、高度人材として日本企業に紹介する方針で、観光産業にとどまらず幅広い産業の需給ギャップに対応する。具体策として、日本企業向けの認知向上と紹介活動を進め、まずは2025年12月4日に「ウズベキスタン人財活用セミナー」を実施する予定だ。
日本旅行は「グローバル人財活用推進事業」を掲げ、インバウンド回復に伴う人手不足という社会課題の解決に寄与するため、アジアを中心とした優秀な外国人材の支援・育成を展開している。