国際線旅客が2桁増、JAL・ANAともにお盆期間の利用実績が前年大幅超え

 JALとANAは、2025年度お盆期間(8月8日〜17日)の利用実績を発表した。国内線に加え、国際線でも北米やハワイ、東南アジア方面を中心に前年を大きく上回る旅客数となり、両社ともに需要回復の加速が確認された。

 JALのグループ全体では、国内線の総旅客数が前年比105.9%の118万4958人となり、搭乗率は89.5%と前年から1.1ポイント上昇した。下りのピークは8月9日、上りは17日で、特に中国・四国、九州、沖縄方面で前年を上回る搭乗率を記録した。

 一方、国際線では日本発着の旅客数が前年比110.5%の23万1366人となり、搭乗率は88.5%と前年を0.7ポイント上回った。方面別では、北米線が約5.3万人の旅客数で前年比119.8%、東南アジア線は約6万人で同111%となり、いずれも好調に推移した。ハワイ・グアム路線では前年比114.4%の2万5491人超が搭乗し、安定したレジャー需要が確認された。東アジア方面では、特に中国本土線や台北線の伸びが顕著だった。

 ANAも国内線・国際線ともに前年を大きく上回る実績となった。国内線は旅客数が前年比107.4%の159万1033人で、搭乗率は90.6%。関西方面の搭乗率が93.3%と最も高く、北海道や沖縄方面でも高水準を維持した。下りのピークは8月9日、上りは17日で、全国的に安定した利用が見られた。

 国際線では、旅客数が前年比113.2%の26万4129人、搭乗率は88.2%に達した。方面別では、欧州線が前年比118.9%、アジア・オセアニア線が118.1%と特に好調だったほか、ハワイ線では過去最多となる2万3249人が利用し、搭乗率は91.4%に達した。日本発のピークは8月9日、海外発のピークは16日だった。

 両社ともに、2024年に比べて供給座席数を増やしつつ、高い搭乗率を維持しており、航空需要の回復傾向が続いている。