バンコク中心地に日本ブランドの新ホテル、2029年開業へ
タイ・バンコクにおける大規模複合開発プロジェクトの一環として、日本の西武グループとタイのサハグループらがホテル運営で連携することが明らかになった。新ホテルは2029年度中の開業を予定しており、日本のホスピタリティを軸に市場拡大を狙う。
大林組グループのタイ大林は、バンコク市中心部で進行中の大規模複合開発プロジェクトにおいて、タイの大手コングロマリットであるサハグループ中核企業SPI社と合弁でホテル事業を行う「Ratchadamri Hospitality Management Co., Ltd.」を設立した。同社は、日本の西武・プリンスホテルズワールドワイド(SPW)とホテル運営に関する基本合意書を締結し、日本ブランドならではの高品質な滞在体験の提供を目指す。
ホテルはBTS「ラチャダムリ」駅直結の36階建てビルの上層階に開業予定で、約200室の客室に加え、ルーフトップバーやインフィニティプール、本格和食レストランなどを備える。ホテルのコンセプトは「Garden in the Sky」で、バンコク中心地の絶景と日本式の癒しを融合させた空間づくりが特徴となる。
バンコクは世界の人気渡航先として高い評価を受けており、ホテル開発が活発化する中、SPWはこの新規参入によってブランド認知の向上とグローバル展開の加速を図る。
本プロジェクトの敷地面積は約9804㎡、延べ面積は約11万7650㎡におよび、オフィス・商業・ホテル・駐車場を併設した複合施設として2029年度中の竣工を予定している。