エバー航空・黃新支社長が語る、日本市場への展望と戦略
-現在のセグメント別の販売動向についてもお聞かせください。
黃 レジャー分野では経済的な制約を感じる一方、業務渡航は好調に推移しています。今年から開始した「EVA BizFam」は、法人向けに渡航の一元管理や実績還元を提供する新たなコーポレートプログラムです。また、FITの増加や教育旅行の安定した人気も見られ、目的別の多様化に対応してまいります。特に教育旅行に関しては、台湾の治安の良さや親日性も評価され、修学旅行や語学研修の渡航先として根強い人気があります。
-旅行会社への販売支援やプロモーションはどのように行っていますか。
黃 昨年1月より、すべての旅行会社にIATA発券コミッションを付与しております。加えて、定期的なセミナーや情報提供により、弊社の路線やサービスの理解を深めていただいています。地方発着便については、まず認知度の向上が不可欠と考え、自治体や空港との協業でプロモーションに取り組んでいます。地道な活動が地方からの渡航需要喚起につながると考えています。
-商品設計に役立つ運賃体系について教えてください。
黃 弊社ではキャビンごとに3タイプに分けた運賃体系を導入しており、団体・個人ともに柔軟にご利用いただけます。サービス内容に応じた選択肢を設けることで、価格重視のお客様から快適性を求めるお客様まで、幅広いニーズに対応できます。また、日本就航30周年を記念したプロモーション運賃も特設サイトで期間限定で販売しています。