KNT-CT、訪日強化に向け子会社再編 グループ販売効率を向上

  • 2025年4月23日

 KNT-CTホールディングスは、訪日旅行事業の成長加速とWEB販売体制の効率化を目的に、連結子会社間での吸収分割による事業再編を実施する。

 同社は現在、中期経営計画に基づいた、信頼回復と持続的成長に向けたグループ一体運営の強化を進めており、4月23日に開催した取締役会で、近畿日本ツーリストが担っていた訪日団体事業および訪日個人向けWEB販売事業を、近畿日本ツーリストブループラネットへ吸収分割方式で承継させることを決議した。吸収分割の効力発生日は2025年7月1日付を予定している。

 今回の再編は、インバウンド中核会社の組成、および訪日・国内両市場のWEB販売を一体で運営する体制を整える狙いがある。これにより、訪日事業の成長スピードを高めるとともに、販売業務の運営効率向上を図る。

 なお、いずれの会社もKNT-CTホールディングスの100%子会社であることから、株式の割当は生じない。承継される事業には、関連する資産や負債、契約上の地位が含まれ、労働契約は対象外となる。本再編がグループ全体の業績に与える影響は軽微と見込まれている。