ANA、韓国AIスタートアップRLWRLDに出資

  • 2025年4月15日

 ANAホールディングス(ANAHD)は15日、自社CVC「ANA未来創造ファンド」を通じて、韓国のフィジカルAIスタートアップRLWRLD(リアルワールド)に出資したと発表した。航空業界の人的課題に対応する次世代ソリューションとして開発を推進する。

 リアルワールドは、実環境下で動作可能なロボティクス・ファウンデーション・モデル(RFM)AIを開発するスタートアップで、従来のLLMとは異なるフィジカルAI領域に注力している。

 同社は、インテルに企業売却の実績を持つAI専門家リュ・ジュンヒ氏が率いる企業で、研究開発はKAIST AI大学院のシン・ジンウ教授が主導。韓国国内の高度な研究人材を集め、独自アーキテクチャとRFM学習基盤を活用したAIソリューションの実装を目指している。2025年中には日本拠点を設立し、国内のロボット・センサー技術を持つ企業や研究機関との戦略的提携も予定されている。

 ANAHDは、同社の技術力と経営体制を高く評価。航空業界が抱える人手不足などの課題に対応するフィジカルAIによる新たなソリューションに期待しており、今回の出資は業界を超えた新たな価値創造に向けた取り組みとなる。