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AI活用や「ラーケーション」の関心高まる、アメックスが日本市場の最新動向を発表

 アメリカン・エキスプレスは10日、日本を含む7カ国を対象とした「2025年 グローバル・トラベル・トレンド・レポート」から、日本市場における最新動向をとりまとめた。AI活用やラーケーションといった、旅行市場における新たな潮流が浮き彫りとなった。なお、同レポートの調査は今年1月8日~13日に、日本、米国、カナダ、英国、豪州、メキシコ、インドの年収5万ドル以上で、年に1回以上旅行をする成人を対象に実施したもの。

 調査によると、日本の旅行者は2025年の旅行について、国内外問わず意欲が高く、ゴールデンウィーク期間においては93%が前年と同額以上の支出を見込んでいる。国内旅行の頻度は91%が前年と同等以上を計画しており、海外旅行も85%が昨年と同等以上の回数を予定しているという。

 旅行目的では、「家族や友人の訪問」が31%で最多となり、「ゴールデンウィークの旅行」や「一生に一度の旅行先への訪問」、「イベント目的の旅行」が続いた。また、お土産の購入に事前から意識を向ける傾向が強く、日本では56%が旅行前に購入品を検討していると回答した。

 注目すべきはAIの活用で、日本の回答者の72%が旅行計画においてAIが役立つと考えているという。特にZ世代では78%、ミレニアル世代では81%がAIの有用性を認識し、翻訳支援や予算管理、アクティビティ情報の取得などに期待を寄せている。

 家族旅行では、子供がいる回答者の49%が「学校を休ませて旅行に行くことに抵抗はない」と答えており、「ラーケーション」のような柔軟な旅行スタイルへの関心が高まりつつある。また、スポーツ観戦旅行の人気も顕著で、日本では特に野球観戦が高く支持されているようだ。

 さらに、旅行先の決定要因として「おいしい料理やレストランの存在」が52%と最も重視されており、これは他国平均の37%を大きく上回っている。

 クレジットカードのポイント活用も積極的で、日本では52%が旅行にポイントを使うと回答。若年層ほど利用意欲が高く、Z世代・ミレニアル世代では65%にのぼった。日本の回答者は「ポイントで得した気分になる」「お得な航空券を探したい」といったお得に旅行を楽しみたい意識が強い結果となった。