仏最大のツーリズムトレードショー開催、五輪に続きノートルダム大聖堂の再開などで勢い 各地方も魅力をアピール
フランス観光開発機構(Atout France)が主催するフランス最大のツーリズム・トレードショー「ランデヴー・アン・フランス2025」が4月1日~2日にフランス南東部のリヨンで開催された。フランス全土から704社が出展、世界62ヶ国から817の旅行会社らが集まり、日本からも43名が参加。2日間にわたり全体で2万8000を超える商談が行なわれた。
パリ五輪が観光復調に拍車をかけた2024年
商談会と同時進行の記者発表会で、フランス観光開発機構総裁代行のローズ=マリー・アベル氏は、「2024年はパリ五輪に続きノートルダム大聖堂の復旧再開などもあり、フランスには1億人が訪れ、観光収入は700億ユーロに達した」と述べ、続くナタリ・ドラール観光担当大臣もビデオメッセージで、「2024年はフランスの観光業界にとって、前例のない数字のあがった年となった」と昨年を振り返るとともに、「フランスアルプスでの冬季五輪開催が予定されている2030年までに、フランスはさらに多くの人を歓迎する革新的な旅行先となる」と語った。
フランス観光のメインデスティネーションであるパリは、2024年全体で4870万人の観光客が滞在したが、内訳は国内客が2610万人(前年比1%増/19年比-8%)、海外からの観光客が2260万人(前年比3%増/19年比2%増)とインバウンドが貢献している。国別では前年比3%増の米国(270万人)が1位、2位英国(260万人)、3位イタリア(160万)人、4位ドイツ(150万人)、5位スペイン(140万人)で、米国の伸びがブーストとなった。このロングホールの好調ぶりは2025年も続いており、現時点で前年比11%増となっている。