2025年GWの海外旅行は「短期・近距離」が主流、韓国や台湾が人気継続

  • 2025年4月4日

 2025年のゴールデンウィーク(GW)の海外旅行は、近距離渡航への集中と短期日程の傾向がより顕著になった。JTBがアンケート調査などによってまとめたGWの旅行動向と、HISが発表した「2025年GW旅行予約動向」によると、ソウルや台北などのアジアへの渡航傾向が強く、4日間前後のコンパクトな旅程が主流となっている。

 HISのデータによれば、海外旅行の予約者数は前年同期比96.9%。日並びの影響で長期休暇が取りづらい今年のGWは、最大でも4連休が一般的で、旅行先はソウル(1位)、台北(2位)、バンコク(3位)と、比較的移動時間の少ない近距離都市に人気が集中した。旅行日数は「4日間」が最多で24.2%、次いで「5日間」が16.5%、「3日間」が13.4%と、過半数が中短期の日程を選択している。

 平均旅行単価は前年比100.5%で20万3000円と、昨年とほぼ同水準を維持した。LCCの選択肢が豊富なソウルは依然として若年層からの支持が厚く、年齢層別では20代の利用が最も多く26.8%に達した。

 特筆すべきは、前年からの伸び率でトップとなった上海(前年比262.3%)。昨年11月からのビザ免除措置が追い風となり、ディズニーリゾートなどを含む商品が好調に推移した。また、セブ島(165.7%)、マドリード(165.2%)といった都市も大幅な伸びを見せ、特にマドリードではバルセロナとの周遊型プランの人気が高まっている。

 JTBの見通しでは、2025年のGW期間中に海外旅行へ出かける人数は55万人で、前年比110%と回復基調にある。旅行先では韓国が最多(25.7%)、台湾(14.2%)、東南アジア(10.6%)、ハワイ・ヨーロッパ(各9.7%)が続いた。近距離の旅行先が人気の一方で、遠距離も一定の需要が見られた。

 旅行費用においては、「10万円〜15万円未満」が最多(15.9%)で、次いで「7万円〜10万円未満」(15.0%)、「15万円〜20万円未満」(14.2%)と分布している。

国内は高知が急伸

 HISのデータでは、国内旅行予約者数は前年同期比109.2%と好調。ランキング上位には沖縄、北海道、長崎などが並ぶ中、高知県が前年比200.0%で1位の伸び率を記録した。レンタカーを活用した四国周遊の玄関口としてのニーズが見られたという。

 JTBの調査では、国内旅行者数は2290万人(前年比92.8%)と推計。やや減少傾向にあるものの、旅行日数は「3泊4日」以上の構成が増加し、ゆとりのある旅を望む層の動きも見られた。旅行目的では「リラックス」「家族と過ごす」「グルメ」が上位を占める一方、「趣味を楽しむ」が前年比2.4ポイント増加した。