ジャパネット、MSCと提携延長 2030年までクルーズ事業を強化

ジャパネットツーリズムは、MSCクルーズと2030年までのチャータークルーズ継続を含む5年間の業務提携契約を締結した。これにより、日本市場におけるクルーズ需要の拡大を目指し、新たなツアー展開を進める。
ジャパネットツーリズムは、MSCが所有するクルーズ船「ベリッシマ」を活用し、日本一周ツアーを2018年から実施してきた。これまでに累計32回の就航を重ね、2024年12月末時点で延べ約10万6000人が乗船。そのうち約8万人はクルーズ旅行が初めての利用者であり、日本市場におけるクルーズ旅行の普及に大きく貢献している。船内では顧客の意見を反映し、MSCと連携しながらサービスを改善し、総合満足度97.7%という高い評価を得ているという。2023年には「クルーズ・オブ・ザ・イヤー 2023」のグランプリを両社が同時受賞し、市場の拡大にも寄与した。
今回の提携により、2026年から2030年にかけて、MSCの客船を利用したチャータークルーズの継続が決定。また、MSCが運航する地中海クルーズ「MSCワールドエウローパ」を活用し、「フライ&クルーズツアー」にも注力する。2024年10月に販売開始した同ツアーは1週間で完売し、増便対応を行うなど好評を博しており、今後さらなる展開が期待される。
さらにMSCは、ジャパネットグループが運営するサッカークラブ「V・ファーレン長崎」のトップパートナーとして、2030年までの支援を継続する。クルーズ事業の発展とスポーツ支援を通じ、日本市場におけるMSCの存在感を高める狙いだ。