ベルトラが、クルーズ旅行に特化した新たなオンライン予約サービス「VELTRAクルーズ」を3月14日より開始した。MSCクルーズジャパン、Otium Japan Inc.と提携し、世界中のクルーズ旅行をリアルタイムで検索・予約できるプラットフォームとして展開する。

　欧米では一般的な旅行スタイルとして定着しているクルーズ旅行だが、アジア市場ではまだ発展途上の分野とされる。日本では特にシニア層を中心に人気があるものの、近年は若年層を含めた新たな顧客層の開拓が求められている。市場の拡大が予測される中、「VELTRAクルーズ」は、これまで敷居が高いとされていたクルーズ旅行をより手軽にし、幅広い旅行者に向けた多様な選択肢を提供することを目的としている。

　本サービスでは、世界中のクルーズ会社と直接契約を行い、ウェブサイト上でリアルタイムの在庫確認と即時予約が可能となる。従来の対面や電話での予約手続きに比べ、スムーズかつ迅速な予約が実現するほか、割引情報もリアルタイムで配信される。また、日本語、英語、中国語、韓国語の4言語に対応し、23通貨での決済が可能なため、国内外の旅行者にとって利便性の高いシステムとなっている。

　「VELTRAクルーズ」の初回リリースでは、MSCクルーズの世界5000以上のコースが提供され、今後も取扱商品を拡充する予定だ。加えて、クルーズ専門のエキスパートチームがカスタマーサポートを担当し、予約変更や相談に対応するほか、AIチャットボットも導入し、利用者の疑問を迅速に解決できる体制を整えている。

　日本では、クルーズ旅行の予約は旅行会社のアドバイザーを通じた形が主流であり、未経験者にとってハードルが高いとされてきた。「VELTRAクルーズ」は、オンライン上でアドバイザーの役割を担い、クルーズ旅行の認知向上と市場拡大を目指す。今後はアジア市場を中心にB2Cサービスを強化し、B2B2Cモデルへの展開も視野に入れる。クルーズ旅行の魅力をより多くの人々に伝え、新たな旅行体験の提供を進めていく考えだ。