アイスランド / レイキャネス半島、火山情報 (噴火発生の可能性について)
アイスランド南西部のレイキャネス半島にて、近いうちに再び噴火が発生すると報じられておりますが、日本時間2025年2月26日(水) 07:30の時点では、まだ噴火は始まっておりません。
日本時間 2月25日 23:40時点のアイスランド気象庁発出情報の要点は以下の通りです。
* スヴァルツエンギエリアの地下のマグマの蓄積量が前回2024年11月20日に噴火した際の量を
超えたことから、次の噴火はまもなく、警報発信後、短時間で始まることが予期されております。
* 今回もSundhnukurとStora-Skogafellの間のエリア(ブルーラグーンから3~4km離れた場所)で
噴火が始まる可能性が高いとされておりますが、どのエリアが影響を受けるかは、噴火の亀裂の方向
(北に延びるのか、それとも南に延びるのか)によると想定されております。
* 次の噴火が始まれば、2023年12月以降、このエリアで8度目の噴火となりますが、
今回は事前にそれほど地震が起きずに噴火が始まる可能性があります。
上述の通り、今回は警報の発信が間近となり、噴火開始前30分以内に発信される可能性もあります。
〔詳細〕
* Icelandic Meteorological office (アイスランド気象庁のサイト)
https://en.vedur.is/about-imo/news/magma-accumulation-beneath-svartsengi-continues
* 2023年から2024年にかけて噴火した場所を示した地図:
https://en.vedur.is/media/uncategorized/Eruptions_at_Sundhnukur-all_different_colours_initial_openings-2.png
今後、これまで同様、再度噴火が発生したとしても、ケフラビク国際空港での航空機の離発着や電源等のインフラには影響が出ないものと想定されております。
また、スヴァルツエンギ地熱発電所やブルーラグーンの周りには、高いところで17mまで溶岩防護堤防の増築が完了していることや、想定される溶岩流出ポイントから3~4km離れていることからも、すぐにこれらの施設が溶岩流で損壊することは無いものと想定されております。
現在、アイスランドにご滞在中の方、また近日中にアイスランドへのご旅行をご予定の方は、最新情報に十分ご注意ください。
※参考: 2025年2月19日発出情報
https://www.otoa.com/news_detail.php?code=40748