2024年のパスポート発行382万冊、保有率は17.5% オンライン申請の利用進む
外務省は20日、2024年の旅券統計を発表した。それによると、2024年の旅券発行数は382万1378冊となり、前年比8.3%増を記録した。また、同年末時点の有効旅券数は前年末から約13.5万冊増加し2164万2351冊で、保有率は17.5%となった。
年代別では30歳未満の取得率が48%を占め、性別では女性が55.2%と男性を上回った。また、地域別の在外公館での発行割合は、北米(32.9%)、アジア(31.8%)、欧州(19.6%)の順となっている。
発行手続きにおいては、オンライン申請の活用が進んでおり、昨年の総申請数のうち、オンライン申請の割合は国内で約9%、国外では約36%に達したが、国内の切替申請におけるオンライン申請利用率は約31%と高い傾向を示した。クレジットカードによるオンライン手数料納付も導入が進んでおり、昨年末時点で、国内では45都道府県、国外ではほぼすべての在外公館で対応している。
一方、旅券の紛失・盗難届出件数は3万1178件で、前年比2%減となった。国内での届出が82.9%を占め、不正使用が発覚した事例は海外で6件、計67冊となった。