主要旅行会社の12月総取扱額は19年比78.8%、2024年年間でも19年水準戻らず
観光庁が14日に発表した「主要旅行業者(43社)の旅行取扱状況速報」2024年12月分によると、同月の総取扱額は2954億3125万円で、2019年同月比78.8%、2023年同月比101.0%となった。
その内、海外旅行は1049億3181万円で、19年比68.4%、23年比124.0%。外国人(訪日)旅行は150億8433万円で、19年比94.8%、23年比101.8%。国内旅行は1754億1511万円で、19年比85.3%、23年比90.9%だった。
主要43社の内、12月の総取扱額が19年同月を上回ったのは、三越伊勢丹ニッコウトラベル(19年比154.3%)、日本橋夢屋(144.6%)、WILLER(131.1%)、郵船トラベル(130.7%)、ケイライントラベル(112.1%)、菱和ダイヤモンド航空サービス(105.8%)、HTB-BCDトラベル(103.0%)の計7社。
また、12月の募集型企画旅行(パッケージツアー)の取扱額は611億3007万円で、19年同月比61.9%、23年比104.6%だった。その内、海外旅行は19年比39.9%、外国人(訪日)旅行は34.8%、国内旅行73.0%との結果になった。
なお、今年の主要旅行業者43社の月別・分類別の旅行取扱額、19年比と23年比の推移は下記の通り。2024年全体の旅行取扱額に対する19年比はそれぞれ、海外旅行64.8%、外国人(訪日)旅行85.3%、国内旅行82.4%で、昨年の訪日市場は人数・消費額ともに過去最高を記録した一方で、主要旅行会社の取扱額はコロナ前の水準に届かなかった。