RPAの導入は難しくない?元独立リーグプロ野球選手でも使いこなせる-エグザクトソリューションズ 宮寺匡広氏
■専門知識がなくてもRPAは使いこなせる
ただ、RPAに難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。私自身もその一人でした。前述のとおり野球漬けだった私はITとは無縁の生活を送っていました。
この仕事に就いた当初は「コピー&ペーストのショートカットキーをかろうじて知っている」程度の状態で、果たして「お客様に価値を伝え、運用のご支援ができるのだろうか?」と不安に感じていました。
ただ、その不安もすぐに一掃されます。私たちはRPA・EzRobot という製品を扱っていますが、EzRobotは専門知識がなくても簡単に使いこなすことができます。
こんな私でも、RPAの操作習得から顧客支援までに、さほど時間はかかりませんでした。入社後、最初の1週間ほどで一通りの機能を習得。翌週には実務の自動化に着手し、1か月経つ頃には顧客サポートまで行えるようになっていました。
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EzRobotは特に操作画面が見やすく、直感的に扱えるように設計されています。「クリック」や「文字入力」「キーボード操作」といった基本機能を覚えれば、シンプルな作業ならすぐにロボット化できてしまいます。
RPAを専門とする仕事ですから、費やせる時間も多くなるのは確かです。しかし、それを差し引いても、専門知識ゼロの私がこの短期間で扱えたことを考えれば、運用面でのハードルはかなり低いと言えるのではないかと思います。
■現在の仕事とRPAの未来
現在の私の仕事は、RPAの役割をお伝えする営業活動や、お客様に運用のサポートを行うことが中心です。
「簡単にロボット化できる」とここまで紹介してきましたが、綿密なサポートが必要となるケースもあります。GDSの操作や基幹システムとの連携処理などは、複雑な作業フローが多いため、こうした作業の自動化については伴走支援をさせていただいています。サポート次第で、業務効率化の速度も変わってくるため、少しでも貢献できればという思いで日々ご支援させていただいております。
昨今、ChatGPTやDeep SeekなどAIの発展が目覚ましいですが、RPAもAIを取り入れつつ進化していくはずです。現状に甘んじていては、すぐに取り残されてしまうこの時代に、ITに関わる私たち自身も日々の学びや成長が欠かせません。少子高齢化だけでなく、世界情勢の不安定さや為替の乱高下に物価高など、不確定要素の多いこの時代。あらゆる業種で変革が求められています。
関わらせていただく企業様が、この時代を力強く生き抜く支援ができるように、私たちも日々精進してまいります。
■次回のご案内
今回は、RPAの概要や自動化事例、私自身のご紹介をさせていただきました。次回は実際にRPAを導入し業務効率化を進める旅行会社様の事例を詳しくご紹介いたします。
是非、次回もご一読いただけますと幸いです。
株式会社エグザクトソリューションズ 取締役。1986年5月生まれ、学生まで野球中心の生活を送り、慶應義塾大学卒業後、株式会社セブン-イレブン・ジャパンに入社し1年半ほど勤めるが、海外野球挑戦のため退職し、現役復帰。6年の現役生活を終え2019年からRPAに携わる。
第1回トラベルビジョンITソリューションセミナー講師
「RPAって何ができるの?~煩雑なPC作業を、自動化!ルーティンワークをゼロに!」アーカイブ配信