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観光業界の食の課題に挑む、JTBが料理人派遣事業を開始

  • 2025年2月12日

 JTBは、宿泊施設や観光地が抱える料理人不足の解決に向けた新事業を開始する。全国の宿泊施設ごとの課題に応じた料理人を一定期間派遣することで、料理の質を向上させるだけでなく、地域の食材を活用した新たなメニュー開発や料理人のスキル向上にも貢献する。

 第一弾として、リアルクオリティと連携し、同社傘下のRQ旅館再生ファンドが運営する岩手県釜石市の宝来館で、特別ディナープランを販売する。3月1日から6日までの期間限定で、若手料理人コンペティション受賞歴を持ち、ヨーロッパでの修業経験が豊富な大渕大樹シェフを迎え、宝来館の板長とのコラボレーションディナーを提供する。地元食材と伝統的な和食技法、フレンチの最新技術を融合させ、特別なコースメニューを創り上げるという。

 JTBは今後、同様の取り組みを全国に展開し、宿泊施設ごとのニーズに応じた料理人派遣モデルの確立を目指す。観光需要の変動に応じた柔軟な人材マッチングを行い、料理人の新たな働き方を提案することで、業界全体の課題解決を推進していく。本事業は、JTBが展開する「Living Auberge」などのノウハウを活かした取り組みの一環であり、観光地の価値向上と持続的な発展を目指す。