大韓航空、A350-900初導入で日本路線を強化へ

  • 2025年1月27日

 大韓航空はエアバスA350-900を初導入し、1月27日のソウル(仁川)=大阪、ソウル(仁川)=福岡路線で運航を開始した。同機材は、台北、マドリード、ローマなどの路線にも順次投入される予定で、世界的に増加する旅客需要への対応とアシアナ航空との統合後のグローバル展開を見据え導入した。今後は、A350-1000を含むA350シリーズの航空機をさらに導入する計画を明らかにしている。

 A350-900は、全長66.89m、全高17.05mの広々とした設計で、機体重量を軽減する炭素複合素材を50%以上使用し、耐久性を向上させている。また、ロールスロイス製トレントXWBエンジンを搭載し、「モーフィング翼」による安定飛行や快適な客室環境を実現した。この新型機では、機内騒音を大幅に軽減し、気圧も最大6000フィートに制限されており、乗客にとってより快適な空の旅を提供する。

 客室はビジネスクラスのプレステージクラス28席とエコノミークラス283席の計311席で構成されている。プレステージクラスは1-2-1のスタッガードシート配列を採用し、すべての座席が通路に直接アクセス可能な設計で、22インチ幅の座席と18.5インチのタッチスクリーンモニターを備えている。一方、エコノミークラスは3-3-3の配列で、座席間距離32~33インチ、座席幅18インチで、人間工学的に設計し快適性を追求している。