JAL中間決算、売上収益前年9.9%増も円安響き減益
日本航空(JAL)は1日、2025年3月期第2四半期連結業績(2024年4月1日~9月30日)を発表した。売上収益は航空事業、非航空事業ともに前年を上回り前年同期比9.9%増の9018億円を記録したが、EBITは6.1%減の856億円、純利益は19.1%減の498億円と減益となった。
減益となった要因としては、円安による燃料費の高騰や、収入に連動する費用増などを挙げている。
セグメント別実績に関して、フルサービスキャリア事業の国際線は、日本発のビジネス需要回復とインバウンドの増加により高水準の単価を維持、前年比8.3%増と大幅な増収となった。国内線は、イールドの回復が進んだものの、観光需要の伸びが想定を下回り、前年比2.0%増と増収は限定的だった。
LCC事業では、ZIPAIRやスプリング・ジャパンが好調で、売上高は大幅に増加。特に、ZIPAIRは北米路線の拡大を進め、スプリング・ジャパンは中国路線の再開により、収益を拡大した。
同社は、2025年3月期の通期業績予想を据え置き、売上高1兆9300億円、EBIT1700億円、当期利益1000億円を見込んでいる。