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ビザなし渡航「最強パスポート」発表、シンガポールがトップ 日本は?

  • 2024年7月29日

 英コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」が、IATAのデータを基にビザなしでアクセスできる目的地の数で各国のパスポートをランク付けする「ヘンリー・パスポート・インデックス」の最新版を23日発表した。199の国・地域のパスポート、227の目的地が調査対象となっている。

 それによると、195カ国へのビザなし渡航が可能なシンガポールが1位に。前回発表時には194カ国で、日本・フランス・ドイツ・イタリア・スペインと同率1位になっていたことから、単独でトップに躍り出たかたち。日本含めたその他5カ国は今回192カ国で同率2位に順位を下げた。

 トップ10は以下の通り。

1位(195カ国):シンガポール

2位(192カ国):日本、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン

3位(191カ国):オーストリア、フィンランド、スウェーデン、アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、韓国

4位(190カ国):ベルギー、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェー、スイス、英国

5位(189カ国):オーストラリア、ポルトガル

6位(188カ国):ギリシャ、ポーランド

7位(187カ国):カナダ、チェコ、ハンガリー、マルタ

8位(186カ国):米国

9位(185カ国):エストニア、リトアニア、UAE

10位(184カ国):アイスランド、ラトビア、スロバキア、スロベニア


 一方、26カ国で最下位となったのはアフガニスタン。過去6か月間でも目的地数を1つ減らしており、26カ国は2006年の同ランキング発表以降過去最低のスコアとなった。

 また、2006年の発表以来最もランクを上昇させたのはUAEで、渡航先数152カ国が追加され185カ国に到達したことで62位から9位へランクアップ。一方、過去10年間で最も順位を落としたのはベネズエラで25位から今回は42位(124カ国)に。

 同社会長のクリスチャン・H・ケーリン氏によると、ビザなしで入国できる渡航先数の世界平均は2006年の58カ国から今年には111カ国へとほぼ倍増しているが、ランキング上位と下位の格差はこれまでで最大となっており、シンガポールとアフガニスタンでは169カ国の差が生まれている。