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【カリフォルニアレポート】日本からも行きやすい”最高のプレイグラウンド”3都市を巡る

  • 2024年5月4日

サンフランシスコから30分
食でアピールするオークランド

 サンフランシスコからフェリーやサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジを車で渡ったすぐ、30分ほどで着くオークランドは、ベイエリアから食を目当てに来る人も多い。驚くほどの品揃えを誇るマーケット、スパイス専門店などで食材を仕入れ、オークランドの選りすぐりのシェフがデモンストレーションをしながら料理してくれた多様なメニューを味わった。

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オークランド観光局のレネー・ロバーツ氏(左端)と素晴らしい料理を提供してくれた5人のシェフ。ミシェル・マックイーン氏によるストロベリーガスパチョ(右端)。
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ドミニカのルーツ、アフリカの祖先からインスピレーションしたネルソン。ジャーマン氏によるチキンのドミニカ風煮込み。

 翌日、オークランドからサンフランシスコ湾を渡ってサンフランシスコに戻る前に、ブランチで立ち寄ったのは「クレアモント・クラブ&スパ、フェアモント ホテル」。サンフランシスコ湾を一望する山手に立つ全276室のホテルで、カリフォルニア大学バークレー校に隣接する。

 ゴールドラッシュ全盛期に建てられたシャトーを彷彿させる豪奢な建物。山火事や1906年の大地震など、幾多の被災を乗り越えて再建築され、オークランドの歴史的なランドマークとも言える。優雅な内装の客室、テニスコートやプール、32室のトリートメント室を備えるスパなど、このホテルでのリラックスを目的に滞在するゲストも多い。

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クレアモント・クラブ&スパ、フェアモント ホテルの広々したロビー。隣のレストランにはアンディ・ウォホールの絵が飾られている。

メディアイベント
Visit California's Destination Mixer

 オークランドを離れ、フェリーで約20分の船旅で、サンフランシスコのフェリービルディングに到着(フェリーはPier 41行きもある)。フェリービルディングは、1898年に建てられたサンフランシスコのランドマークの一つで、中には約50軒の地元の食や雑貨のお店、レストランやカフェが入り、ショッピングも楽しめる。

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フェリービルディングの前の広場には、週に3回ファーマーズマーケットも開かれ多くの人が訪れる。

 最終日のメディアイベント「Visit California's Destination Mixer」は、40のカリフォルニアのエリアや観光スポットの担当者が集結。今回参加の各国のジャーナリストに加え、ローカルのジャーナリストも多数招かれて、情報交換の場となった。こうした海外からのメディアと地元が交流する場というのも、いろいろな視点が学べてよいと思った。(2024年5月3日〜7日に同じくカリフォルニアのロサンゼルスで開催されるIPWのカリフォルニア・メディア版という感じである。全米の観光担当が集まるIPWについては、また別途レポートしたい)

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Visit California's Destination Mixer には、40の主要な観光エリアやスポットの担当者が集まった。

 「Ultimate Playground 」という新たなブランディングを今年3月に打ち出したカリフォルニア観光局。7日間の視察で回った「最高のプレイグラウンド」での多様で豊かな体験は、圧倒されるものだった。

取材・文:小野アムスデン道子