TIFS会員インタビューVol.6 河内屋 ネクストラベル 河内 崇 氏
河内 自分ができることはこの3つのジャンルだと思ってやっていますが、特別に強いこだわりがあるということではないです。愛着はあるが、無理な場合はさっと次の活路を探す姿勢は保っていたいと思っています。数年後、3ジャンル以外のことに取り組んでいる可能性もあります。いろいろな人の話を聞いて、「これやってみたらよいのでは」と思うことが見つかったらやるでしょうし、それはそれで楽しみです。ITやデジタルの時代であっても、『人と人とのつながりを大切にしたい』という想いがありますので、その想いを軸にした展開にはなるだろうと思います。
何かしらの形で観光には関わっていきたいとは思っていますが、新しいチャレンジにも抵抗はないです。事業をやっていくにはやはりお金が必要なので、何かしら収益面は確保しなければいけません。コロナ禍でその難しさも実感しましたので、飲食とイベントで収益を確保しつつ、前述した通り主催旅行の展開を通じて、旅行業での収益性も高めていきたいです。
河内 特にこれといったものはないのですが、敢えて言うならスタンプ集めですかね。駅や空港、お城のスタンプとか、御朱印など、家族で旅行をしながら集めています。行ったところの記録にもなりますし、あまり人がやっていないことをやるのが好きです(笑) また、飲食事業をやっていながら言うのもなんですが、「料理は嫌いではない」程度です。キッチンカーは戦略が違うんですよね。エンタメっぽさや、効率の良さなどが重要で、たこ焼きもどういうトッピングしたら「映え」て、興味を持ってもらえるかなどを考えたりするのは好きです。
河内 旅行会社間の繋がりだけではなく、ホテルやいろいろな観光事業者との繋がりが広がっていくと魅力的だと思います。垣根を越えて課題の解決や協力をご一緒できるような方々と繋がれるきっかけを作ってくれるような団体であってほしいです。なかなか自分自身で個別に人と繋がっていくのは難しいので、一歩目を作ってもらえればとは思っています。
旅行業界には昔からの名残なのか、商流などにより多少の上下関係がある気がします。それをフラットに話をできるような関係があれば良いですね。例えば、バス会社や旅行会社の商品説明会にも出たりしますが、ありきたりな話で終わってしまいがちです。もう少し踏み込んで深い話をするにはお互いのことを知らないといけないですが、そういうきっかけが意外に無いですね。困ってはいても、声を上げられる人は少ないので、そういう声をうまくまとめて旗振りをしていただきたいと思っています。
河内 旅行会社を始めたとき、知り合いに「旅行会社って何するところなの?」と聞かれて驚きました。私自身は、旅行手配のプロフェッショナルであるのが旅行会社であるというのは当たり前だと思っていましたが、意外に旅行会社のことを知らなかったり接点がない人が多いんだなと感じました。
旅行には魅力があるし、楽しいだけではなく体験は財産にもなります。旅行会社を通じて、旅行に行ってくれる人が増えるといいなと思います。利益を上げていくことも勿論ですが、旅行にもっと行きたいなと思う人が増えて、それに携わっていければ嬉しいです。旅行会社には何ができるが、旅行会社に依頼するからこそのメリットをどう出していくか、一緒に考えていきたいです。
※TIFS運営からのお願い:会員の限りある時間と苦労を重ねて培ってきた知見を尊重し、情報収集目的のみのお問い合わせはお控えください。