TIFS会員インタビューVol.6 河内屋 ネクストラベル 河内 崇 氏
河内 お客さんは、今までの人脈の中で繋がった方々です。飲食事業をやっていた頃の仲間や近所の方々、その知り合いなどが主ですね。表立った宣伝はしていませんが、徐々に口コミで広がっています。基本的には観光旅行を取り扱っています。国内が多いですが、海外旅行もご希望により対応しています。
実は、今ちょうど第三種から第二種へ変更する手続きをしているところです。認可がおりたら主催旅行をやりたいと構想しています。大阪の着地型観光をすべく、イベント事業の関係者や都道府県の地域振興担当の方々と話をしています。万博もありますしね。私自身は万博自体がどうというよりどう乗っかるかが大切と考えていて、せっかくたくさんの方が集うのであれば、美味しい大阪食材をつくる農家を回ったり、大阪内を回るようなツアーを考案中です。
また、たこ焼き屋の店舗内で日本人向けにたこ焼きづくり体験ツアーをやっていますが、たまに外国の方も来るんですよ。どこで見つけてくるのかとは思うんですが(笑)。意外に外の人の方が好奇心旺盛で、大阪の人こそ大阪のことを知らなかったりする。地元の人に知られてこそ、より深いツアーになるのではと思っているのですが。
河内 キッチンカーなどが集うイベントを主催したりしています。例えば、次のイベントではキッチンカーで飲食エリアをつくり、他エリアではテントを設営して各自治体を招聘した観光ブースを設けるような企画をしています。最初はキッチンのカープレーヤーとして現場で動いていたのですが、そのような中でイベント会社とのご縁があり、一時期役員を担っていた背景もあり、集客の仕方や現場管理の仕方、保健所等への申請関連などのノウハウを学びました。
今は自ら企画してイベント主催をしています。みんなで楽しめるイベントを実施したいですし、キッチンカーを出店する場所を探して困っている仲間も助けたいという思いもあります。それが地元を盛り上げるきっかけになれば嬉しいです。地域を盛り上げるのに「観光」という切り口は強いです。
河内 今のところ、時間的な配分としては飲食4、旅行4、イベント2というところでしょうか。イベント事業自体は売上トントンでも実績や繋がり、宣伝ができればOKという考えです。旅行業界全体で見ても、旅行会社自身がこういうイベントを主催する例はないのではないでしょうか。各県の観光事務所に、「イベントでPRしませんか?」という営業もかけていますし、今後も継続していきたいです。
飲食×イベント×旅行は別ジャンルのように見えますが、それを繋げてやっていけるのが自分の強みだと思っています。たこ焼きを食べながら旅行相談できる。週末のイベントでキッチンカーで美味しいものを食べながら他県の観光地情報をぶらりと見てみる。オモシロイと思ってもらえるきっかけがあれば、どんな繋げ方でも良いと思います。
飲食事業の方は、規模や業態は維持するつもりです。広げることも出来なくはないですが、どちらかというと自分でできる範囲でやりたいと思っています。自分のやりたいようにやりたいタイプですし、まだ小さい子供もいるため、プライベートの時間も取りたいのでバランスを取っていくつもりです。