TIFS会員インタビューVol.9 ライフブリッジ 櫻井 亮太郎 氏
櫻井 はい、「宮城ワーケーション協議会」の立ち上げと「宮城創生DMO」の参画にも関わってくるのですが、そもそもの始まりはコロナ禍に蔵王の別荘を訪れたことでした。当時は、人が集まるところへ行くことや、県外への移動が憚られる中で、見つけたのが蔵王の別荘でした。
日中自然に囲まれながらもWi-Fiが通じる別荘のテラスで仕事をする内に、こういったワーケーションの可能性を凄く感じました。そういった経験から「宮城ワーケーション協議会」の立ち上げを行うとともに、蔵王町含めた南宮城4市9町の地域活性化を担う「宮城創生DMO」への参画に繋がりました。
別荘の購入は、私自身この蔵王でしっかりと活動を行うためのケジメです。現在あらゆる地域で先程挙げたような取り組みを行っていますが、実際に蔵王の地域活性化を行っていく上では、自分自身でその地に土地を持ち、街づくりを行っていく「当事者意識」が大事だと感じました。
櫻井 現在考えているのは、別荘を活用した慈善事業です。元々蔵王の別荘地は福祉と関わりが強く、例えばベッドメイクを福祉施設の子たちが行っていたり、別荘のオーナーが所有する特養老人ホームの食事に使用する野菜を、障がいのある子供たちが育てています。
そこで現在構想しているのが、別荘での利益の半分がそこで働く障がいのある子供たちへ分配される仕組みで、別荘を活用した「あしながおじさん」のような取り組みです。別荘自体は月に4泊程度で利益が出ますので、その利益の半分は自身で確保し、さらにこの取り組みに参加することで税制優遇などが受けられるような仕組みを構築できれば購入者側にも充分メリットはあると考えています。
また、今後は「宮城蔵王」「山形蔵王」異なる2つのエリアを一つの「蔵王」としてPRしていきたいと考えています。2つのエリアはそれぞれ違った魅力があり、宮城側は主に別荘地や酪農が有名で、一方、山形側は温泉とスキー場が有名です。
2つのエリアは車で約1時間で繋がっていますので、宮城側で泊まって山形側も楽しめるような導線が作れると良いのではないかと考えています。
櫻井 今後はインバウンドを軸としながらも、障害のある方や高齢者をはじめ、あらゆる人が旅を楽しめるようにする取り組みであるアクセシブルツーリズムを特に地方で推進していきます。
櫻井 趣味はずばり旅です。特技という程の特技はありませんが、現在モンゴルのホーミーにチャレンジしています。
櫻井 会員、読者の皆さんとオンライン・オフラインにかかわらず、可能な限り多くの観光に関わる学び、そして出会いの機会を創出できればと思っておりますので宜しくお願い致します。
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