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加賀市版ライドシェア 本格運行開始、ドライバーには70名超える応募

  • 2024年3月12日

 2月26日より実証運航を行っていた「加賀市版ライドシェア」の本格運行が12日開始された。同日には、加賀市とウーバージャパンとの包括連携協定式を開催。出席した加賀市長の宮元陸氏は、3月16日の北陸新幹線延伸を同地域活性化への「100年に1度のチャンス」としたうえで、慢性的な二次交通不足の現状に触れ「(北陸新幹線延伸後も)現在の状況が続けば大きなマイナスイメージとなる」と危機感を露わにするとともに、ライドシェア導入の必要性を改めて強調した。

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 加賀市版ライドシェアは、加賀市観光交流機構が運⾏主体を担うが、安全管理、車両管理、ドライバーの指導監督などは加賀第⼀交通が担当し、ウーバーアプリを通し乗客・運転手のマッチングや決済が行われる。料金はタクシー料金の8割、午前7時から午後7時までは主要観光地や住宅地で、午後7時から午後11時までは加賀市全域で利用可能となる。

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 2月中旬より実施したドライバー募集では70名を超える応募があり、加賀第⼀交通によると副業でのドライバーを希望する50代後半の応募が多かったという。現在順次面接や研修を行っており、既に14名が登録済み。まずは50名程度の登録を目指すほか、自動車学校を運営する石川県自動車学校振興に所属する教官も、本業のオフシーズンにドライバーとして運航を行うという。

 今回ウーバージャパンとの提携に至った経緯については、既にタクシー事業で同社と加賀第⼀交通が提携関係にあったことが大きな要因となるが、宮元市長は同協定式で「世界中に多くのユーザーを抱えるウーバー社のシステムを活用することで、地域住民や観光客に対し利便性を提供し、自由に移動できる社会を実現したい」と語った。