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旅行業界はシステムとの相性が悪い?エンジニアから見た業界の課題は-Play Technologies 佐藤拓人氏

  • 2024年3月25日
-旅行業向けサービスの提供を始めたきっかけは前職の経験からでしょうか。

佐藤 仰る通り前職時代に予約サービスの開発からカスタマー対応までを数人でやってきたことから、ビジネスモデルや業界の事情、経験、知識があり、そのため事業者の意図するものが実現しやすかったり、ビジネスを成功に導くアシストができます。

 旅行業は成熟された業界である一方で、テクノロジーは未成熟。これまで我々も受託開発に関しては旅行ドメインを柱の1つとしてやってきました。

Play Technologies
-業界のテクノロジーの部分、また、IT化やDXについてどう感じておられますか?

佐藤 業界では、ルーティンや常識的なワークフローなどが根強く残っており、そこがシステムとの相性が悪いと感じています。

 実際IT化、DXと言われるものは基本的に「ワークフローを整備し、システムで自動化やミスを回避する」ということで、比較的未成熟な業界であれば、ワークフローを整備しやすいです。シンプルに言えば「システムに合わせてください」ということが可能なので、システムもデファクトスタンダードに乗れるため安価でわかりやすく、導入も容易となります。

-他にも、旅行業界向けのシステムとして可能性を感じる部分はありますか?

佐藤 予約と仕入れ生産までが一元管理されておらず、内側と外側でシステムが完全に分かれてしまっているところは改善の余地があると感じています。

 また、マーケティングに資するシステムを受託開発する場合に、ほとんどが集客やメールの送り方の話ばかりで、顧客個人単位での分析機能を要求されることがありません。そのためCRMの分野では可能性を感じています。旅行会社ではありませんが、実際にマーケティングのプロセスの検討段階から関与することもあって、SEO対策や広告の提案なども行っています。

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