HISは15日、アメリカ現地法人H.I.S. U.S.A. Holding, Inc.を通して、ユナイテッド航空が設立したSAFの研究と開発に焦点をあてた投資ファンド「ユナイテッド・エアラインズ・ベンチャーズ・サステナブル・フライト・ファンド」へ出資したと発表した。日系旅行会社によるSAF分野への出資は初となる。

　ユナイテッド航空は、カーボンオフセットに頼ることなく2050年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにすると発表した最初の航空会社で、米系航空会社の中で最も早く定期便運航にてSAF導入を決めた。21年には航空史上初、単発エンジンで100%SAF燃料を使用して旅客飛行に成功している。

　昨年2月に設立された同ファンドは、SAFの研究、技術、生産を通じて空の旅の脱炭素化を推進するスタートアップ企業を発掘・支援することを目的とした、航空業界初の投資ファンド。HISやユナイテッド航空含む22の企業パートナーによる2億ドル以上の投資コミットメントで構成されている。

　また、HISとUAは共同でサステナブルなツアー商品の販売を開始する。第一弾として発売するロサンゼルス、グアムでは、グリーンシール認証ホテル滞在や電気自動車（EV）での空港送迎オプションなど持続可能な旅行商品を展開する。