オーストリア政観日本支局、開設50周年記念ロゴと24年観光トピックス発表

  • 2024年1月23日

 1974年に開設されたオーストリア政府観光局日本事務所が今年で50周年を迎えた。それに伴い記念ロゴマークを制作発表。日本人旅行者によるオーストリア観光が今後も末永く発展しつづけることを願い、オーストリア国旗で描いた無限「∞」をモチーフにしており、今年は旅行会社へのインセンティブ提供や50周年記念コンテンツ制作などの記念事業を幅広く展開する予定だ。

 なお、昨年11月、同局は2024年より「オーストリア大使館観光部」に改称するとの報道があったが、諸事情により「オーストリア政府観光局」の名称が維持されることとなった。

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開設50周年記念ロゴマーク

 あわせて同局は、24年の主要観光トピックス4つを発表した。

1. HYDE氏 観光大使としての活動開始

 昨年11月に発表されたミュージシャンHYDE氏の観光大使任命。2年間の任期の初年として1月1日から活動期間がスタートした。今年は、同氏の現地初訪問をはじめとした活動が計画されている。

2. バート・イッシュル/ザルツカンマーグートが2024欧州文化首都に

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バート・イッシュルのカイザーヴィラ ©オーストリア政府観光局/Cross Media Redaktion

 本誌でも第1弾第2弾と2回にわたり取り上げた「欧州文化首都」。舞台となるザルツカンマーグート地方とその中心都市であるバ―ト・イッシュルでは今年、年間を通して芸術、文化、商業、観光に焦点を当てた150以上のプロジェクトが展開される。

3. ベートーヴェン『交響曲第9番』初演から200周年

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バーデン・バイ・ウィーンのベートーヴェンの家 ©Beethovenhaus Baden

 年の瀬の風物詩として知名度の高いベートーヴェンの『交響曲第9番』は、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演され、今年で200周年を迎える。この楽曲の大部分は、郊外の温泉地バーデン・バイ・ウィーンの住居(現在は博物館)で作曲されたと言われており、22歳の移住後35年間を過ごしたウィーンには数々のゆかりの場所が存在する。

4. 作曲家アントン・ブルックナー生誕200周年

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ウィーン市立公園の胸像 ©Gerhard Weinkirn

 リンツ近郊アンスフェルデンで生まれ、オルガンの名手、交響曲および宗教音楽の大家と言われるアントン・ブルックナーが今年で生誕200周年。主な活動の舞台となったオーバーエステライヒ州では、年間を通じて記念コンサートをはじめとした祝賀事業が予定されている。