日本航空代表取締役社長 グループCEO 赤坂祐二氏

  • 2024年1月10日

 新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症が収束を迎え、航空需要の回復と共に、空港や機内にお客さまやそこで働く人々の笑顔があふれる光景が戻り、まさに「回復」と「復活」の一年になりました。これまでJALグル-プを応援し、支えてくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。

 一方、海外の一部地域では大変不安定な情勢が続いており、世界経済も未だ不透明な状況にあります。航空業界も、将来を左右する大変重要な二つの課題解決に取り組んでおります。一つは、カーボンニュートラルの実現、もう一つは、人財の確保や人的資本の最大化です。

 世界中の国や地域、人々を結び、「移動とつながり」を通じて、安全・安心な社会とサステナブルな未来を実現することが、JALグループにとって重要な使命であり、2021-2025年度中期経営計画に則り、ESG戦略を力強く推進してまいります。

 さて今年2月、当社は国際線就航70周年を迎えます。私たちは、戦後、日本の航空会社として初めて国際線を運航し、安全・安心な航空輸送インフラを築くとともに、わが国の発展や世界の人々の交流に貢献してまいりました。これまで培ってきたJALグループの安全文化を土台とし、社員一人一人が新たな挑戦と努力を重ね、お客さまに新しい価値や感動をお届けいたします。今年、いよいよ国際線に、最新鋭省燃費機材 エアバスA350-1000型機を導入します。また、貨物専用機による新たな物流事業を開始いたします。さらには、ドローンや空飛ぶクルマといった新技術を活用した次世代インフラの構築を進めてまいります。

 皆さまにとりましても2024年が心はずむ明るい年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2024年元旦