エースホテル京都、自分らしく過ごせるライフスタイルホテルを目指して—池内志帆総支配人
メインダイニング「Kōsa」もオープン
楽しく持続して働ける環境づくりにも注力
-今後の展望や目標についてお聞かせください。
池内 ようやく旅行業界が活発になってきましたが、まだ当初の計画値には届いておりません。まずは年間稼働率70%、ADR4万円台を目指していきます。これから秋にかけて京都のトップシーズンを迎えますので、多くのお客様をお迎えし、ご満足いただけるようしっかりと準備をしてまいります。
また、やはりGMとしては、スタッフがいかに楽しく持続して働ける環境を整えていくかが一番重要な仕事のひとつだと思っています。モチベーションを保ちながら楽しく働ける仕組み作りに着手したところです。スタッフについては、人生の短い時間だったとしても、ホテル業への入り口として、ここで働いてよかったと思ってもらえるようにしていきたいと考えています。
営業面もさらに強化していきます。国内外でエースホテルのファンを増やすため、サービスの向上はもちろん、イベント等含めいろいろな施策を打っていく予定です。
-最後に、読者である旅行業界に向けたメッセージをお願いします。
池内 日本のホテルのサービスは世界トップクラスです。しかし、適正な価格が取れていないと思っています。そこが悔しい。コロナ禍で業界全体が落ち込みましたが、これからは勇気を持って価格を上げていくことが急務ではないでしょうか。景気が停滞している状況を考えると怖い部分もあるかと思いますが、業界の給与水準も上げて、従業員に還元していくためにも、まずは収益をしっかりと確保しなければなりません。
2025年の大阪・関西万博など大きなイベントがあれば、足並み揃って上げやすいのかもしれませんが、それ以前に、やはり自分たちが提供しているサービスにもっと自信を持ち、自社の商品価値を再認識して「適正価格」をつけていくべきではないでしょうか。
-ありがとうございました。
池内志帆総支配人メイン写真撮影 ©SHOWGO WESTFIELD