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エア・カナダNDC導入は今年末目標に、新たに無料メッセージングサービスを開始

  • 2023年6月8日
マーク・ナスー氏

 エア・カナダのマーケティング・デジタル担当執行役員副社長のマーク・ナスー氏がこのほど来日しメディア向けに航空ネットワーク及びWi-Fiサービスなどに関する最新情報について発表を行った。その中で日本でのNDC導入時期については、今年末を目標に環境整備を進めるとした。なお、本国カナダでは6月14日より開始される見込み。

 日本の旅行会社に対するNDCの接続方法は、GDS(アマデウス)からの接続、直接接続、アグリゲーターからの接続の3つを用意し、提供する全てのコンテンツへのアクセスやNDCを通したプロモーションコードの活用、ダイナミックプライシングへのアクセスなどのメリットを訴求し日本市場でのNDC導入を図りたい考えだ。

営業収入は過去最高記録

 エア・カナダの2023年第1四半期の営業収入48億8700万カナダドル、旅客収入40億8800万カナダドルはどちらも過去最高を記録し、欧米方面の売上が大きく貢献したかたちだ。伸びを見せた要因についてナスー氏が「運送能力の向上」を挙げた通り、日本路線座席供給量の回復も顕著で、羽田~トロント、成田~トロント、成田~モントリオール、成田~バンクーバーに加え、6月3日から関西~バンクーバー線を約3年半ぶりに再開し、座席供給量はコロナ前を超えている。

 航空ネットワークについてナスー氏は「現在カナダでのマーケットにおけるシートキャパシティ約50%を保有しているが、カナダ国内の就航都市は更に拡大していきたい。これはカナダ国内のお客様のみならず、海外からのお客様に対しても利便性の向上が期待できる。」と述べた。既に12月1日からのトロント~イエローナイフ線の開設も決定しており、通年での運航を予定している。また、国際線についてもナスー氏は「コロナ前に国際線のネットワークを2倍に増やしたが、今後も更なる拡大に取り組みたい。」と意気込みを語った。

Wi-Fi導入計画
無料メッセージングサービスを開始

 今回ナスー氏からの発表では今後のWi-Fi導入計画についても触れられ、3年後には全てのお客様に無料Wi-Fiサービス提供を目標としているが、それに先立って5月15日よりエア・カナダの全Wi-Fi搭載機材において、アエロプラン会員向けに無料のメッセージングサービスの提供を開始した。

 これにより機内のWi-Fiを通じて、Apple iMessageやWhatsApp、Messenger、LINE、Rakuten Viber、Messages by Googleなどのアプリを使ってメッセージの送受信が可能となった。