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インバウンドと地元住民、観光事業者が持つべき目線とは-KYOTOyui 近藤芳彦氏

  • 2023年4月12日

 ご無沙汰しております。株式会社KYOTOyuiの近藤芳彦です。

 第3回目の寄稿からあっという間に約半年の月日が経ちました。先ずはこの場をお借りして前回の寄稿に共感いただいた方々に感謝申し上げます。同じ観光業をされている同志が多くおられる事にとても嬉しく感じておりました。

 今回はこの半年の間に3県のモニターツアーに参加させて頂いた事に触れたいと思います。先ずは最初に12月に岡山県で実施されたモニターツアーです。

 皆様にお聞きしたいのですが岡山県瀬戸内市で「竹糖」というサトウキビを栽培されている事をご存知でしょうか?私は初めて「竹糖」を知ったのですが、一般的なサトウキビよりも細い品種で、主には四国東部で栽培されていて、他の砂糖と比べて価格は高めの原料だそうです。


 訪れたサトウキビ農家さんでは無添加の竹糖黒蜜を販売されているのですが、竹糖を100%使用したとてもまろやかで上品な味わいの黒蜜で、ソフトクリームにかけていただく事も出来ます。そこで感じた事はやはり日本には素敵な資源が沢山あるなぁ~と!

 次に訪れたのが1月の高知県のモニターツアーです。テーマが「世界ジオパーク認定の室戸市ならではのダイナミックな自然が生み出す「奇跡の食材」を採る・集める・作る・食べる!絶景が最高の調味料になる究極の“ジオめし作り体験」の魅力、という事で高知県室戸市ならではの企画だったのですが、そこで感じた事は現地の方との交流やその土地の食をいただく事がやはり旅の醍醐味だなぁ~と、とても実感できました。

 室戸市の観光業である企業さんに案内いただいた事、そして室戸市を多くの方に知って頂きたいという想いが伝わる案内は素晴らしいものでした。


 金目鯛を使った地元料理を参加者でつくる体験をさせて頂いたのですが、各家庭によって押し寿司にいれるお酢や柚子の量などが変わる!と言われながら教えていただく体験は、その地の方との交流があるからこそ得られる最幸な旅だなぁ~と感じる時間でした。