オーストラリア / 「新型コロナウイルス」に関する最新情報

  • 2023年3月6日
  • 出典:OTOA

オーストラリアにおける新型コロナウイルス(COVID-19)に起因する、各州の状況をお知らせいたします。

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連邦制のオーストラリアでは、各州の州政府が大きな権限を有し、新型コロナウイルスに関する行動規制も州政府が決定します。そのため、同じオーストラリア国内でも、州によって行動規制が異なるという事態が発生していました。

2022年に入ってからその進捗速度に違いはありましたが、各州における規制緩和が進み、2022年10月頃にはほぼ全ての州において感染者の隔離義務が無くなり、自己隔離は文字通り「自主隔離」、任意となりました。

オーストラリアにおける新型コロナウイルス関連の行動規制は、ほぼその全て撤廃され、従来のインフルエンザに近い扱いとなっています。
現在も新型コロナウイルスの感染者の統計はとられていますが、新規検査の義務がなく、重い症状が出た人以外は検査を受けないことが一般的であることから、あまり1日あたりの感染者数の過去の数字との比較は意味をなさなくなっています。

■ オーストラリア国内感染者数
2022年の11月から12月には、新型コロナウイルスの感染者数増加の波がありましたが、12月下旬には新規感染者は減少に転じ、2023年2月に入ってからは、全国で1日2,000人で平準化しています。

ただし、オーストラリアでは、新型コロナウイルスは既にインフルエンザとほぼ同等な扱いとなっており、高リスクの高齢者、基礎疾患を持つ人以外、無症状はもちろん、症状がでても軽ければ検査を受けることがなくなっています。
そのため、全体的な増減の傾向をみることでは有効ですが、この新規感染者数の人数自体、過去の感染の波との人数比較においては、あまり大きな意味は既になくなっています。

2023年2月22日~3月01日の7日間のオーストラリア国内の新型コロナウイルスの感染者数は以下の通りです。

◎ 平均1日あたり感染者数と前週との比較
* 全オーストラリア: 2,646名 (前週より+1.1%)

 オーストラリア首都特別地域(ACT) ---73名 (前週 +0.6%)
 ニューサウスウェールズ州(NSW) --- 956名 (前週 +2.3%)
 ノーザンテリトリー準州(NT) --- 13名 (前週 -11.8%)
 クイーンズランド州(QLD) --- 528名 (前週 +5.1%)
 南オーストラリア州(SA) --- 239名 (前週 -5.0%)
 タスマニア州(TAS) --- 83名 (前週 +8.8%)
 ビクトリア州(VIC) --- 426名 (前週 -3.3%)
 西オーストラリア州(WA) --- 327名 (前週 +0.7%)

※オーストラリア政府保険局 コロナウイルスの現況と症例者数
 https://www.health.gov.au/news/health-alerts/novel-coronavirus-2019-ncov-health-alert/coronavirus-covid-19-current-situation-and-case-numbers

■ オーストラリア各州で実施されている州境制限
オーストラリアには6つの州と2つの準州からなる連邦国家であり、各州・準州政府が強い権限を持っています。
オーストラリアの国としての入国可能条件に追加して、入国するその州・準州政府が追加の条件を実施することがあります。

◎ 州・準州ごとの到着後隔離・検査義務
下記の州境移動の制限は、空路で到着するワクチン接種完了者に対する制限内容となり、陸路での入州、ワクチン接種を完了していない人に対しては、別途制限があります。
何れの州もオーストラリア連邦政府の定めた、オーストラリア入国条件を満たした上での、追加の入国条件、行動制限となります。

2022年6月まで、州によって到着24時間以内に迅速抗原検査(RAT検査)を行って陰性結果を得るまでは自宅、宿泊施設で待機等の制限が必要でしたが、現在は全ての州・準州において不要となっています。

※オーストラリアで承認されている新型コロナウイルスの迅速抗原セルフテスト
 https://www.tga.gov.au/covid-19-rapid-antigen-self-tests-are-approved-australia

■ オーストラリアにおける新型コロナウイルス行動制限
オーストラリアでは、各州政府が新型コロナウイルス関連の行動規制を決定していますが、全ての州において実施されていた行動規制は、検査、隔離の義務を含めてほぼ全面的に解除されています。

現在のオーストラリアでは、従来のインフルエンザに近い扱いとなっており、症状が出ている人は「できれば回復するまでは学校・職場に行くのは控えて、自宅で療養してください」というスタンスになっています。

◎ マスクの着用
屋内も含めてマスクの着用の義務はありません。
新型コロナウイルスに罹患し完全に回復していない間は、屋内、公共交通機関では、マスクの着用が推奨されています。
地方、郊外、リゾート地ではマスクを着用している人をほとんどみかけませんが、シドニー、メルボルン等大都市の市内域ではアジア系の人を中心に屋内ではマスクを着用している人もいます。
マスクの着用は、屋内も含めて、個人の判断で着用してもしなくても、問題ありません。

◎ 隔離の義務
新型コロナウイルスの罹患していても、隔離の義務はありません。
ただし、症状がある場合は、その症状が治まるまで、自宅に留まることが推奨されています。
また、重症化するリスクの高い人、入院中の人、高齢者・障がい者施設にいる人と会うの避けてください。

◎ 当局への報告義務
新型コロナウイルス検査の陽性結果を、州政府当局へ報告する義務はありません。
ただし、各州で実施されているオンライン登録システムで登録することにより、州政府の医療サポートにアクセスすることができるようになります。

◎ 濃厚接触者
同居する家族など、感染者本人と同様に行動の制限はありません。

以上、ご注意ください。

情報提供:株式会社トランスオービット日本海外ツアーオペレーター協会