「BtoBのスペシャリストに」 エス・エム・アイとの統合も—ワールドコンパス社長根来勇人氏

航空会社GSA事業とランドオペレーター事業の2本柱で
世界で提携ネットワークの拡大に意欲

-エス・エム・アイとの業務提携について、その背景と今後の展開についてお聞かせください。

エス・エム・アイホールディングス代表取締役 藤森博文氏(以下敬称略) 東南アジアのランドオペレーターとして将来を考えたとき、マーケットが縮小していくのは確実です。10年ほど前からインバウンド事業も始めましたが、1社だけで事業を継続していくのは厳しいとコロナ前から考えていました。

 そのような時に、ワールドコンパスに声をかけていただき、根来社長の「もっと強い会社にしていきたい」という理念に共感しました。また、エス・エム・アイにはないものをたくさん持っており、ワールドワイドに事業を展開していく夢も共有できるもので、一緒に飛躍できると思いました。

 コロナで大きなダメージを受けましたが、体力のあるうちに統合を進めようという判断に至りました。我々としては、タイミング的にも理想的な形で声をかけていただいたと思っています。

根来 エス・エム・アイ とワールドコンパスが持つお互いの強みを統合してシナジーを出し、ランドオペレーターとしての規模を拡大していきたいと考えており、協業から統合に向けて進めております。

藤森博文氏

-旅行以外にもECや飲食などの事業を展開されていますね。

根来 旅行以外の顧客サービスにも興味があり、別事業会社の下、目黒にピンチョスの専門店「ぴんちょ」を開業しました。今後は旅行並びに、国内・海外文化の発信事業を絡めながら更なる飲食事業も広めていきたいと思っています。

 エス・エム・アイもコロナ禍でマレーシア料理のキッチンカーサービスを始めました。こちらも飲食事業として統合し、取り組んでいきたいと考えています。

 また、EC事業については、事業再構築補助金の交付を受け 、ウェブマガジンおよびオンラインショップ「EXSENSES」を立ち上げました。地方創生に役に立てるよう、日本各地の観光情報の発信や地方産物の販売を行っています。インバウンドによる地方創生にも力を入れたいと考え、「Travel To Marketing(U.S.)」とフランチャイズ契約を締結しました。今後、エス・エム・アイのインバウンド事業に統合をさせていく予定です。

 また、ベトジェットエアやタイガーエア台湾は地方空港へのチャーターにも積極的ですので、地方の経済活性化にも貢献できると思っています。

-コロナ禍でも積極的に事業を拡大してきました。現在の経営環境をお聞かせください。

根来 コロナ禍で 厳しい状態が続きましたが、事業再構築補助金で新規事業の立ち上げと雇用調整助成金により 、退職者も最小限に抑えることが出来、経営を何とか維持してきました。2023年度は、新たに始めた事業を展開させ、エス・エム・アイ、PSGジャパンとの統合により、さらなるシナジーを作り出し、会社を成長させていきたいと考えています。


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