エバー航空日本支社支社長 陳啓偉氏

  • 2023年1月10日

 明けましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 2020年第一四半期より弊社も、業界におられる皆様も、渡航禁止、旅行需要の消失という厳しい状況が3年弱にわたって続いて参りました。ようやく日台間の観光目的の往来、査証免除プログラムも、2022年第四四半期から再開されたものの、急激な円安、高止まりする原油価格などで、早い回復とは参りませんでした。

 私は過去の日本駐在時にSARS、東日本大震災、新型コロナウイルスという、その時々の未曾有の事態に直面して参りました。いずれの時も、事態の収束が見えた際には、業界におられる皆様と連携を密にし、旅行需要を喚起して参りましたので、2023年はコロナ前の2019年レベルまでには戻らないにしても、皆様と需要創出に取り組み、非常にいい年にできるのではないかと期待しております。

 日本路線は弊社にとって主要な路線の一つであります。もともとコロナ前から利益を確保できていた路線であり、かつ、日台関係からも重要視してきたマーケットでもあります。未だ運休中の路線もありますが、順次復便のスケジュールを立てております。もともと日台間には大きな問題もなく、台湾には親日的な方も多く、日台は良好な関係を築いてまいりました。日本の皆さんが台湾に行っていただくと、台湾の人々が日本からの旅行者をどれだけ熱烈歓迎しているかを感じていただけるでしょう。

 日本路線以外では、昨年台北からミュンヘンとミラノの2都市へ新規就航し、弊社25年ぶりのヨーロッパ新路線となりました。また、今年の3月には台北とフィリピンのクラークを結ぶ路線の就航も予定しております。弊社では台湾と各目的地間の需要だけでなく、弊社の運航する他路線からの乗り継ぎ需要も重要視しております。日本からも多くのお客様に台北経由で、特にヨーロッパや北米線をご利用いただいております。台北を拠点に世界各地を結ぶエバー航空の国際線ネットワークをぜひご利用ください。

 本年が皆さまにとって素晴らしい一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。