【ニューヨーク現地レポート】ブラックフライデーや催し物も通常通りに、ホリデーシーズンのマンハッタン
前回のニューヨーク現地レポートでは、すでにコロナウィルスの感染者数も安定し始め、認識が薄れてきたニューヨーク市の様子をお伝えしました。今回のレポートでは、12月に入って冬に突入したニューヨークのコロナウィルスに関する情報と、ホリデーシーズンにおけるイベントやアクティビティ情報などをお伝えしたいと思います。
ニューヨークとコロナウイルス
ニューヨーク市のデータによれば、12月に入ってからの1日の感染者数は約4000人程度であり、夏や秋のデータとそこまで大差のない結果が報告されています。しかし、11月の平均感染者数が約3000人であったことを鑑みると、少々増加傾向にあると言えるでしょう。ニューヨークの冬は寒く、気温は0度を下回ることも珍しくないこと、ホリデーシーズンでイベントや家族での集まりが増えることから、冬の間は感染者数が増加することが予想されます。
しかし、街中は秋のころと同じようにマスクをしている人も少なく、あまりコロナウィルスを気にしている様子は見えません。公共機関でのマスク着用義務がなくなった今では、電車やバスの中でもマスクをしている人は半数以下となりました。また、オミクロンが問題視されていた今年の初めには検査場が数ブロックごとに配置されていましたが、12月に筆者がマンハッタンを歩いた際に見つけた検査場は数か所で、検査のために並んでいる人も見受けられませんでした。
マスクをしている人が少なくなったニューヨークですが、街中を歩いていると、アジア人はまだ着用しているのを何度か見かけます。しかし最近ではマスクをして歩いていると、暴言をかけられたりすることもあるようです。コロナウィルスが始まった2020年も同じような事例を何度か聞いたので、ニューヨークに観光に来る際にマスクを着用しようと考えている方は少し気を付けた方がいいかもしれません。
ホリデーシーズンのニューヨーク
11月、12月はサンクスギビング、ブラックフライデー、クリスマス、ニューイヤーとイベント続きのニューヨーク。去年までコロナウィルスの影響でイベント会場の人数制限が行われたり、家族で集まるのも遠慮したりしていた人も多かったようですが、今年はようやく通常通りとほぼ同じ規模のお祝いができそうです。サンクスギビングも去年から少しずつ制限が解除されていたので、今年は帰省して大勢で集まってお祝いした家庭も多くいました。また、コロナウィルスが流行していた間、ブラックフライデーはほとんどがオンラインで行われ、お店にはシャッターが下ろされていた店舗も多くありました。しかし、今年はショッピングセンターやデパートに直接赴いて買い物を楽しんだ人も多くいました。MacysやJCPenneyなどの代表的なデパートでは、「お店で買った人のみ適用」のクーポンを発行するなど、ストア側にも今年は直接買いに来てもらえるような戦略が見受けられました。
ニューヨークではホリデーシーズンに数多くの催し物を楽しむことができます。代表的なものの1つに、ロックフェラーセンターでのツリー点灯式が挙げられます。今年は11月30日に点灯式が行われ、ステージではブレイク・シェルトンや、アリシア・キーズなどを含む人気アーティストが参加して会場を盛り上げました。このツリーは1月半ばまで見ることができます。また、ツリーが飾られている間、ロックフェラーセンター付近では交通整備がされていて車両進入禁止となっているため、ツリーを見に行くためには電車かタクシーを使うか、離れたところに駐車する必要があります。