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グアム、団体・MICEにも注力、団体旅行送客サポートも

  • 2022年11月24日

 グアム政府観光局(GVB)はこのほど「#Here We Guam Roadshow 2023」を東京、大阪、名古屋で開催した。今回のテーマは団体とMICEでホテルやオペレーターなどとの商談会もおこなった。

若杉氏

 セミナーではGVBセールス/トレードディレクターの若杉正人氏よりグアムでの団体・MICEを実施するメリットを案内。現在、グアムへの直行便は東京、名古屋、大阪、福岡の4都市から就航しており、「日本各地からアクセスが可能で全国展開する企業も現地集合して会議やミーティングなどができる」(若杉氏)とアピール。また時差が1時間で、3時間半でグアムに到着し、時間の有効活用ができると説明。さらに空港から主要ホテルがあるタモンまでは車で約15分であるため現地での移動の利便性も団体やMICEをおこなうメリットとして強調した。

 またチームビルディングができる施設もあり、ビーチやプールを利用したマリンアクティビティや、山でのネイチャープログラムなどのほか、イパオビーチパークやパセオ野球場などの公共施設も利用ができる。そのほか、教育プログラムも充実しており、英語学習としてグアム大学でのキャンパスツアー、観光学習としてグアム空港内のバックヤードツアーなどが体験できる。またビーチクリーニングや植樹活動などのボランティア活動もおこなうことができる。

 団体旅行の送客サポートも実施する予定で、例えば20名~50名で7万5000円、101名以上で30万円など人数に応じてサポートしていく。2023年2月1日以降出発の修学旅行をのぞく新規団体旅行が対象で、期間は2023年9月末まで。なお、GVBメンバー企業の施設やサービスを利用することが条件。また旅行会社向けには自社FAMツアーサポートも実施する予定で、自主開催のFAMツアーに旅費の一部をサポートするもので、こちらも2023年2月から9月末までの期間を予定している。

 セミナー後におこなわれた業界メディアへのインタビューで、GVBマーケティングコーディネーター日本のペレズ麻衣氏は、「コロナ前からグアムでの団体旅行を企画していた企業が戻りはじめている」と述べ、すでに80名ほどの団体の案件が複数実施されており、来年の6月には600名の周年旅行の問い合わせが入っているという。

小路氏

 課題は航空座席数で2019年は80~90万席だったが、現在は約29万席。GVBアカウントディレクターの小路伸圭氏は「団体・MICEに対応するには座席数の回復も必要」と述べ、現在、複数の航空会社との協議をおこなっているという。

 円安や物価高の影響はあるものの、これまでハワイやオーストラリアなどのデスティネーションを希望していた企業が予算の関係からグアムを検討するケースが出てきており、「3時間半で行けるアメリカンリゾート」「チャモロ文化」などをアピールし、競合デスティネーションとして見ている沖縄や台湾との差別化を図っていく。またSITも強化していく考えで、ゴルフやランニングなどのスポーツのほか、ウェディング、文化、教育などをアピールしていく。