岡山DC、旅行商品利用などで一定の成果、経済効果は77億円と試算
7―9月に展開された岡山デスティネーションキャンペーン(DC)の実績が11月15日、発表された。JR西日本管内発のJR利用旅行商品はコロナ前の2019年対比で6・0%増、岡山県内の観光施設への観光客数は19年対比が0・5%減ながら21年対比では39・5%増と健闘。経済効果も77億円と試算するなど、いまだコロナ禍の影響が残る状況下でも一定の成果を残した。
岡山DCは、岡山県や自治体、観光団体らでつくる岡山デスティネーションキャンペーン推進協議会とJRグループが実施。「こころ晴ればれ おかやまの旅」をキャッチフレーズに、岡山県全域と広島県福山市、尾道市で期間中、多彩なイベントや旅行商品の設定で域内観光の盛り上げを図った。
JR利用旅行商品は期間中、主要旅行会社で専用商品を設定。1人や少人数プラン、混雑時を避ける時間帯での体験などのウィズコロナを意識した商品を用意し各メディアを使った集中的なプロモーションが奏功し、好結果につながった。
県内への観光客数は、7月には19年を上回ったものの、コロナ第7波の影響で8、9月は19年を割り込んだ。それでも微減にとどまり、県内主要観光施設118軒の利用者合計は366万9千人に上った。19年を大きく上回った施設は備前エリアでは備前おさふね刀剣の里、備中エリアでは鬼ノ城、美作エリアでは鶴山公園や蒜山ジャージーランド、奈義町現代美術館の伸びが目立った。
なお、経済効果の77億円は、主催者側では「観光施設利用者数の増加には行動制限がなかったことや県民割なども大きく寄与していると考えられるため参考値」としている。
情報提供:トラベルニュース社