フィンエアー、羽田線に新規就航、共同事業の乗り継ぎ需要に期待
会見に先立ち、トラベルビジョンではトゥルティアイネン氏と永原氏にインタビューを実施し、日本市場の今後の展望や旅行会社とのパートナーシップについての考えを聞いた。
トゥルティアイネン氏(以下敬称略) 羽田への期待は非常に高いです。コロナの影響とロシアのウクライナ侵攻で、当初の予定から2年半待った上でのスタートという喜びもあるし、羽田は都心に近い利便性もある。パートナーであるJLの国内線ネットワークを使って日本のより多くのエリアにリーチすることもできる。成田に関しては関東圏全体を考えたとき、エリア内でチョイスが広がるということで期待しています。
永原氏(以下敬称略) 価格面では大きく変えるつもりはありませんが、羽田の利便性の高さがあるため、「羽田サーチャージ」という形で少し高く設定しています。
トゥルティアイネン 日本には9便を運航していますが、ロシア上空を飛べないことで、40%近く飛行時間が長くかかっている状況です。運航計画については、全体のバランスを見て、需要やコストを検証しながら考えていきます。今現在、どこに何便と答えられる状況にはありません。
トゥルティアイネン 今回の座席は背中がリクライニングしない非常にユニークな作りとなっています。コンセプトとしては自宅のソファに座っているような感覚で、クッションを使って好きな態勢を取ることができます。また、座席には今まで以上のプライベート感があり、シート幅も広くなっています。私は身長190cmですが、それでも狭さを感じませんでした。座席の形によって自分のポジションを決めるのではなく、自分の快適なポジションをご自身で作りだせることが特徴だと思います。
AYとして初めて導入したプレミアムエコノミーも、エコノミークラスに比べるとシートピッチも広く、座席も広くなっています。お客様のチョイスの幅が広がるということで受け入れられるのではないでしょうか。エコノミークラスに関しても、キャビン全体の色やテキスタイルも変更し、より北欧の雰囲気を味わっていただける演出をしています。