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【ローマ現地レポート】観光の合間に一息、「座って食べられる」ジェラート店

  • 2022年11月16日

 今年は昨年や一昨年と異なり、コロナ感染拡大に憂うことなく冬の到来に備えられる11月であることを切に願いまして、2回目のローマ現地レポートをお届けいたします。

 ここで、レポートをする前に、みなさんに質問です。このイタリアの首都である「ローマ」という言葉から、まず何を想像されますでしょうか。

 歴史や芸術が好きな方でしたら、ローマ帝国、コロッセオ、剣闘士(グラディエーター)、システィーナ礼拝堂のフレスコ画「最後の審判」、立ち並ぶ教会の丸屋根(クーポラ)など、料理が好きな方でしたら、パスタ、ピッツァ、エスプレッソ・コーヒー、などでしょうか。そして、映画好きの方であれば、映画「ローマの休日」を筆頭にあげられる人が多いかと思います。

 この映画のシーンを思い浮かべながら、スペイン階段でアイスクリーム「ジェラート Gelato」を食べることを多くの方が希望され、実際に体験される方がたくさんいらっしゃいましたが、残念ながら今はこのスペイン階段に座ることもできなくなりました(文化財・景観保護が理由のようです)。

スペイン階段とトリニタ・デイ・モンティ教会

 そこで、今回はローマ(というよりはイタリアですが)に来たら必ず一度は食べてみたいイタリアのアイスクリーム「ジェラート」を、ゆっくりと座って召し上がっていただけるお店を紹介したいと思います。

 (「私は甘党ではないから興味がない」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、イタリアのアイスクリームは甘ったるくなくスッキリした味のものがたくさんあります。イタリアではお酒が好きでアイスクリームも好きな人が大多数です。また、いろんな種類の中からお好みの味を選んでいただくこともジェラートの楽しみ方の1つです。)

 ここでなぜわざわざ「座って食べられる」としたのか、いぶかしく思われる方が多くいらっしゃるでしょう。実は、販売しているジェラートを店内で座って食べられるように、テーブルと椅子を用意したお店がローマでは非常に少ないのです。多くのジェラート専門店はジェラートを売るだけで、買った人は店の前で立って食べるしかありません。(歩きながら食べる人も多数います。)確かにクオリティの高い食材を使用したおいしいジェラートではあるのでしょうが、日本人としては少しでも座って食べないと落ち着かないので、私ですと腰かけることができるところを探して、うろつくことになってしまいます。

 レストランで食事をした後にデザートとしてジェラートを選ぶこともできますが、よほどデザートに力を入れているレストランでない限り、手作りのアイスクリーム専門店の「ジェラート」とは別物と言わざるを得ません。

 以上から、ローマの本場の手作りアイスクリームをリラックスして味わってみたい方にお勧めのジェラート専門店情報を今回の現地レポートとしてお伝えします。「やっぱりアイスクリームには興味がない」という方には申し訳ありません。

 なお当レポートでは、ジェラートの味についてはあえてふれていません。フルーツ系とクリーム・チョコレート系に大きく分けられるジェラートの味は本当に様々なので、是非ご自分の好みにあう味を見つけてみてください。

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