アメリカの「今」を駐在員の視点からーオレゴン州、ご当地ワインと地産食材の食べ歩きはいかが?

  • 2022年10月17日

地元の食材と共にテイスティング

 オレゴン州ユジーン市の郊外にあるKing Estateへ、テイスティングに行きました。曲がりくねった山道を30分程上ると急に視界がひらけ、約600エーカーに及ぶ広大なブドウ畑が姿を現します。

Kings Estateワイナリーのブドウ畑

 King Estateは1991年Ed Kingさんによって創立され、1995年に初めてこの土地で育ったブドウが収穫されました。それから27年、高品質なワインは数々のアワードを受賞し、2006年に完成したレストランでは地元産の食材にこだわった料理がワインのお供として提供されています。

 レストランに到着し、4種類のお勧めワインを試飲出来るSignatureコースを選択しました。白ワイン2種類と赤ワイン2種類のなかでも特にお勧めだという2017年物ピノ・グリ(洋ナシ、ライム、オレンジ、ワイルドフラワーの風味にナツメグとバニラでアクセントを付け、フランス産オークの樽で寝かせた白ワイン)と2016年物ピノ・ノワール(ストロベリーとプラムの香りを効かせたKing Estateの傑作赤ワイン)は、オレゴンの大自然の空気を十分含み、周りの景色と一体化するように楽しむことが出来ました。

 料理はオレゴン牛のステーキと地元産の温野菜付け合わせを担当サーバーに強く勧められ、ここでも地元愛を感じながら言われるがまま選択しました。初めて口にしたオレゴン牛はとてもジューシーで柔らかく、見栄えのする付け合わせとの相性も抜群でとても充実したランチを味わえました。

オレゴン牛フィレステーキと地元産の温野菜

フードカート(屋台)文化

 ポートランド(又はオレゴン州)の特徴的な食文化として、固定式の屋台「フードカート」があり、その数はポートランド市内だけでも600軒以上ありまだまだ増え続けています。数店舗が集まって出店している場所を「ポッド」と呼びますが、ポートランド市内のみならず郊外にもあり、ハンバーガーやサンドウィッチは勿論のこと、タコス、ケバブ、ラーメン、インド料理、タイ料理、中華料理といったバラエティーに富んだ世界中の料理があり、その手軽さからも特にランチの時間帯は大混雑です。

賑やかなフードカートポッド

 スーツケース2個と70ドルの現金をポケットにアメリカへ移住したタイ人女性NONGさんがフードカートで大成功し、今やポートランド市内に立派な店舗を構える程にもなったNong’s Khao Man Gaiのサクセスストーリーは、テレビや雑誌でもよく取り上げられています。その他にも、地元のホップを原料とした地ビールのお店はポートランド市内だけでも70店舗以上あり、昔ながらの製法で作られたオレゴン産のポテトチップKettle Brand Potato Chipsなどの名物も沢山あります。オレゴン産をテーマにした食べ歩きの旅も面白いと思います。

今や立派な店舗を構えるNONGさんのカオマンガイ・チキン

 日本からの直行便も運航しているポートランドを拠点としたオレゴン州は、何度かアメリカへご旅行されて、次はどこにしようか? と検討されている方にも大変おすすめの観光地の1つです。海外旅行も条件緩和で、以前に比べると旅行がしやすくなったかと思います。これからアメリカへ旅行される方が増えていくことを期待して、本稿を締め括らせていただきます。

本稿は、トランスオービットUSA ラスベガス支店の黒澤修氏よりご寄稿いただいています。
※2022年10月11日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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