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沖縄MICEは「ひらめきや創造性と出会える場所」-OCVBがMICEセミナー&商談会を3年ぶりにリアル開催

  • 2022年9月13日

MICE開催のサポート、ミス沖縄の派遣も

第40代ミス沖縄の翁長愛音(エディット)さんにからは、「ミス沖縄派遣」の際のスピーチの実演もおこなわれた

 MICE開催の支援もおこなっており、インセンティブ用とミーティング・コンベンション用それぞれにサポートをおこなっている。どちらも沖縄県外から参加者が50名以上であることが条件だが、インセンティブの開催歓迎支援では「芸能アトラクション派遣」「沖縄観光PR大使派遣」「ミス沖縄派遣」「表彰記念品の提供」のうち1つを支援してもらえる。また、ミーティング・コンベンションの場合は4つに加え、「コングレスバックの提供」がある。(※現在は在庫切れのため11月以降の催事からの提供)

 例えば「芸能アトラクション派遣」は、パーティーのオープニングやフィナーレの演出として沖縄文化に触れる特別なMICEを印象づけられ、琉球舞踊、琉球民謡、伝統エイサー、創作エイサーから選ぶことができ「参加者への当日サプライズとしても喜ばれている」(比嘉氏)という。

 そのほか、MICE貸切バス等運行支援(※今年度は受付終了)や、MICE視察支援、コンベンション開催支援などがあり、いずれも「おきなわMICEナビ」から対象条件、手続きなどが確認できる。尚、コンベンション開催支援は2024年4月から2027年2月末までの案件について申請を受け付けている。

沖縄特有の環境が非日常的な体験を作る、地域と共同で「知恵」を追加

 セミナーでは、沖縄でMICEを開催した主催者の事例も紹介。株式会社ナノベーションはイベント企画や実施、メディア事業を展開する企業で、2017年から2022年に沖縄でMICEを実施。マーケティングに関する講演やディスカッションをおこない、国内外の企業から300名以上が参加する合宿型のネットワーキングを開催。

 同社代表取締役社長の中野博文氏は、沖縄を開催地にしている理由を非日常的な空間に加え、魅力やコンテンツが尽きないからとしている。ただし重要なのは「あるもの」に気づいて発見し、地域の方々と共同で「知恵」を追加して提供しているという。

 また地域にもお金が回り、経済効果を波及させることも大切で、見返りがあるからこそ協力が得られ信頼構築が深まるという。それにより、より良いアイデアやサービスにつながっており、実際に食事メニューや体験プログラムなどは、地域の人とのネットワークから情報を得て、特別なサービスの提供につながった例もある。

 中野氏は沖縄でカンファレンスを成功させるヒントとして、提供されるメニューや提案をそのまま受け入れるのではなく、「もう一工夫」を相談してみること。また主催者からもアイデアにつながるヒントや情報を地域サプライヤーから引き出して一緒に考えることが特別な体験につながるとアドバイスを送った。

商談会の様子

 事例を紹介した比嘉氏は「沖縄開催を決定した主催者様からは沖縄になにか貢献できることがしたいというありがたいご要望もいただくことも少なくありません。地域も喜び歓迎できることがより一層ご参加者様への新たなより良いサービスや、リピーターにもつながっていることを感じました」と述べた。実際、ナノベーションはこれまでの実績から開催地の読谷村と非常に関係が深いという。「こうした参加者様や地域とともに満足度が高いMICEを皆様と一緒に作り上げていけたら幸いです」(比嘉氏)と参加した旅行会社や業界関係者に呼びかけた。